最新ニュース コラム記事一覧(234 ページ目)
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女優が輝く秋映画 vol.4 “ニュースな女”イ・ヨンエ
映画界には、出演作が何かと話題になる女優がいます。つまりは、“ニュースな女”。本業から離れたところで、常にゴシップを賑わわせる女優はさておいて、ここで取り上げたいのは、恐れずに既存のイメージを打ち破り、アグレッシブな挑戦を行う“ニュースな女優”。まっさきに、ニコール・キッドマンやシャーリーズ・セロンが思い浮かびますが、最近気になる存在がイ・ヨンエです。
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女優が輝く秋映画 vol.3 ジェニファーの鈍く輝く暗さが強み 『ダーク・ウォーター』
先週末、11月12日に公開となった『ダーク・ウォーター』。ご存知、鈴木光司原作のジャパニーズ・ホラー・ムービー、『仄暗い水の底から』のリメイク。とはいえ、「リメイクか…」とがっかりするのは時期尚早。ちょっと前までは、リメイク=ネタがないから手抜き、という図式が見え隠れしていたけれど、今はリメイク=独創性の見せ所、となっているわけで。事実、リメイク作品に関わるスタッフ&キャストの顔ぶれが凄い。
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『イン・ハー・シューズ』レビュー
買ったはいいけれど一度もおろしていない…そんな靴はありませんか? 私はたくさんあります。靴を履かないでどうするのかというと、もちろんときどき箱から取り出しては眺めて楽しむのです。トニ・コレット演じるお姉さんも映画の中でそれをやっていて、「ジミー・チューのヒールが!!」などというくだりは「セックス・アンド・ザ・シティ」のようでした。
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『イン・ハー・シューズ』レビュー
姉妹ってなんて不思議な関係なんだろう。ローズとマギーの育った環境が徐々に見え隠れするあたりが、この映画のポイントじゃないかな。幼い頃に母親が亡くなり、父親は再婚して新しい家族がいる。姉妹2人の結びつきが強まるのは当然。ローズは母代わりのようなもので、いつだってしっかりしたお姉さん。一方、マギーはそれに甘えるだらしない妹。
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女優が輝く秋映画 vol.2 『イン・ハー・シューズ』トニ&キャメロン
おしゃれには欠かせないファッションアイテム、“靴”。映画『イン・ハー・シューズ』では、タイトルからもおわかりのように、靴が大きな役割を果たしています。しっくり来る人生の象徴として、“自分にぴったり合った靴”の存在が鍵となっている本作は、「自分らしく生きましょう」という、とても素敵なメッセージが込められた作品。主人公は、キャメロン・ディアスとトニ・コレット演じる、対照的な2人の姉妹。2人の心理状態やその変化は、靴だけでなく、洋服、そして体型にも、絶妙なカタチで反映されていくのです。
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女優が輝く秋映画 vol.1 妖しいまでの美しさ。『ブラザーズ・グリム』のモニカ・ベルッチ
イタリアの宝石といえば、モニカ・ベルッチ。その美貌で、世界を魅了する美女ですが、美しいだけではないのは映画ファンならご存知のはず。フランシス・フォード・コッポラ、ジュゼッペ・トルナトーレ、ウォシャウスキー兄弟ら王道を行く映像作家の作品に出演したかと思えば、ヤン・クーネン、ギャスパー・ノエといった、鬼才たちとも喜んで仕事をする勇気ある女優です。
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『ブラザーズ・グリム』レビュー
“グリム童話の隠された誕生秘話”を描いた本作。ただのフェアリーテイルに終わらないことは重々承知でしたが、正直、「こんな世界は見たくなかった…」というところもありました。リアルに登場するおとぎ話のキャラクターたちはかなり強烈。リンゴを持った怪しいお婆さん、少女たちに襲い掛かるジンジャーブレッド・マン、病に侵されていく美しい女王…。これはもうファンタジーというより、ホラーに近いものがあります。でも考えてみれば、小さい頃親しんでいた童話にはもともと、魔女や怪物など、ダークなキャラクターがたくさんいました。それらを素直に聞いていたことを考えると、その方が怖いかも。それにしても、衣装やセットのディテールには脱帽。モニカ・ベルッチの不気味なほどの美貌も必見ですよ。
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『ブラザーズ・グリム』レビュー
ディズニーランドで「スモールワールド」に乗ると、ファンタジーの世界に身も心も飛んでいきます。もちろん、機械が動かしている人形だってことは十分承知しているし、長年動いている人形たちの汚れだって気になってしまうのだけど、なぜか心はファンタジーの世界。『ブラザーズ・グリム』のタイトルから勝手に想像したのは、ファンタジーの世界へ身も心もまっしぐらなトリップ映画…と思いきや、そこはテリー・ギリアム。彼が創り上げたグリムの世界には、おなじみの「赤ずきん」「シンデレラ」が登場し、ファンタジー要素満載。その一方で、動く木がいる森は怖いし、どこから襲ってくるか予想できない狼男も怖い。『ディープ・ブルー』を観て「地上で生きててよかった」と思い、『ソウ』を観て「生きていることを毎日感謝しよう」と思った私。今回は「1人で森に入らないようにしよう」とひそかに決心したのでした。
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『ブラザーズ・グリム』レビュー
『未来世紀ブラジル』でやみつきになってしまったテリー・ギリアム監督の世界。あのテーマソングは今でもトラウマです。そのギリアム監督が前作『ロスト・イン・ラ・マンチャ』の悲劇から7年ぶりに世に放つ待望の新作ということで、予告篇で初めて高い塔の窓から長い髪をおろす「ラプンツェル」の画を観たときは心が躍りました。アクション派のイメージが強かったヒース・レジャーが神経質でナイーブな弟役にはまっていて、そのギャップがまた乙女心をくすぐります。インテリ風な細いフレームの丸眼鏡も、文化系メガネ男子好きな女子にはたまりません。もちろんギリアム監督ならではのジョークも随所に散りばめられています。現実とファンタジーが境目なく混じりあうギリアム・ワールドにしばし迷い込んでみてください!
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芸術の秋。映像のアートに浸る vol.4 『コープス・ブライド』のアートなドレス
JUNE BRIDE(6月の花嫁)は幸せになると言われていますが、実は秋も結婚式には人気の季節のようですね。お天気が安定しているせいでしょうか。秋晴れはすがすがしくて気持ちがよく、五月晴れに勝るとも劣らず。澄み切った空のもとで人生の門出が祝えたら、幸先がいいというものです。
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芸術の秋。映像のアートに浸る vol.3 キム・ベイシンガーは、かなりのツワモノ?
ジョン・アーヴィングの小説を映画化した『ドア・イン・ザ・フロア』に登場するキム・ベイシンガーは、ほんとうに美しい。1953年生まれだから、今年で52歳。若者を一目で魅了してしまう大人の女の役柄を、ごく自然に演じています。キム・ベイシンガーといえば、かつてはお色気路線まっしぐらで、あまり女性ウケするタイプではなかったはず。何しろ、16歳にしてジュニア・ミス・コンで堂々優勝。モデルから女優に転向し、美貌を武器にヒロイン役を次々こなしていたのですから。それでも、サスペンス、コメディ、官能映画(って『ナインハーフ』のことです)など、いろいろなジャンルに挑戦していたあたりが、ただ者ではなかったけれど。
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『そして、ひと粒のひかり』レビュー
久しぶりに邦題がグッときた映画です。個人的には、田舎に生まれた者としての17歳の心のもがきや、抜け出したいけれど方法を探る術も分からないモヤモヤに深く共感。主人公のマリアは、麻薬の粒を飲み込んで密輸すること、平たく言えば“悪いこと”によって新しい扉を開くのだけれど、大切なのは「何をしたか」ではなく、それによって何を吸収し、どう考え、“そして”次に何をするか。彼女が立ち向かった壁は、危険度では比べものにならないけれど、きっと誰もが一度はぶち当たる壁。そしてそれを乗り越えたときに見える“ひと粒のひかり”。決してバンザイして喜べるものではないけれど、希望に満ち満ちたエンディングで思わず涙がこぼれてしまいました。───『そして、ひと粒のひかり』。観た後も深く味わえるタイトルを名づけた配給さんにも思わず拍手です。パチパチ。
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『そして、ひと粒のひかり』レビュー
ドラッグとは無縁に生きている平凡な私たちには、“運び屋”というマリアの選択はあまりにも衝撃的に思えるかもしれませんが、世界は違えど誰にでも自分の人生に迷いを感じる時期や、分かれ道があったはず。もちろん“運び屋”の仕事の危険性は明らかで、思わず目をそむけたくなる場面には「ほかに道はなかったのか…」と願いたくもなりますが、マリアにとってこれはより明るい未来への賭けであり、絶望ではなく、救いだったと思う。混乱し、悲しみ、必死な状況に追い込まれ、それでも彼女は手探りで幸せをたどる。17歳の明るい青春映画からは程遠いですが、そこには確かに希望のひかりがあり、ラストは不思議とさわやかな気持ちで拍手を贈りたくなりました。

