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『エターナル・サンシャイン』レビュー

人と人が「別れる」というのは不思議なことです。たとえその人と2度と会わないとしてもその人との思い出がなくなるわけではありません。本作で先日のアカデミー脚本賞を受賞したチャーリー・カウフマンの脚本はそんな矛盾を思いもよらないやり方で描き出しています。まるでパズルのように複雑なカウフマンの脚本とミシェル・ゴンドリー監督の想像力あふれる映像が生み出した独特の世界は、まさにこの2人にしか作りえないものです。

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『エターナル・サンシャイン』レビュー

度々友人と議論するのですが、恋が終わった時、相手に貰った物や写真を全て捨てる人と、思い出として取っておく人と分かれます。その恋が忘れたいものなら、物はゴミに出したり燃やしたり出来ますが、記憶はゴミのように捨てることが出来ません。この物語に出てくる“記憶を消す会社”が実在するとすれば別ですが……。物語の主人公、ジョエルは元恋人を忘れるために記憶除去を決断します。使用されるのは思い出の品の数々。彼女からの手紙、一緒にお金を貯めた貯金箱…。これらを使って記憶をよみがえらせては消し、出会う前の白紙の状態まで戻って行きます。

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『エターナル・サンシャイン』レビュー

単なる偶然か、はたまた編集部の思惑か、奇しくも『ネバーランド』に続き、ケイト・ウィンスレットの出演作レビューすることになりました。白状すると『タイタニック』の頃から苦手な女優さんだったのですが、それは食わず嫌いだったのかもしれません。本作といい『ネバーランド』といい、時間が彼女を熟成したのでしょう。嫌みなくかつ巧みな演技は見事です。ストーリーに関しては編集部のふたりが書いている通りですが、時間を遡っての紐解かれる出会いと別れ、映像と音楽による演出も巧みで、自然とストーリーに引き込まれていく感じは悪くないです。

『おわらない物語 アビバの場合』トッド・ソロンズ監督インタビュー 画像
シネマカフェ編集部
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『おわらない物語 アビバの場合』トッド・ソロンズ監督インタビュー

『ウェルカム・ドールハウス』、『ハピネス』などで、人間の屈折や残酷さを乾いたユーモアとともに描いてきた異才トッド・ソロンズ監督。彼の待望の最新作が、2004年ヴェネチア映画祭コンペティション部門に出品され、絶賛を浴びた『おわらない物語 アビバの場合』だ。本作の日本公開に合わせて初来日したソロンズ監督に生の声を聞いた。

『SAYURI』クランクアップ記者会見 画像
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『SAYURI』クランクアップ記者会見

「さゆり(Memoirs of a Geisha)」をスティーブン・スピルバーグの総指揮で映画化した『SAYURI』が1月にクランクアップし、日本でのロケを終えたばかりのメンバーが世界初となる記者会見に登壇した。主役の“さゆり”を演じたチャン・ツィイーは残念ながら次の撮影のため欠席となったが、、コン・リー、渡辺謙、桃井かおり、役所広司、ミシェル・ヨー、工藤夕貴、大後寿々花らの出演者と、ロブ・マーシャル監督に製作のダグラス・ウィッグ、ゲイリー・バーバーも加わって会場は華やかな雰囲気につつまれた。

『兜王ビートル』撮影現場に潜入! 画像
シネマカフェ編集部
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『兜王ビートル』撮影現場に潜入!

2005年はムシがくる!? ということで、映画界には早くもそのブームがきているようだ。原作・永井豪(「デビルマン」)、監督・河崎実(『いかレスラー』)、宣伝プロデューサー・叶井俊太郎(トルネード・フィルム代表)という最強の製作陣が送る、その名も『兜王ビートル』の撮影現場に潜入してきた。

cinemacafe.net FEATURE 『アビエイター』特集 画像
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cinemacafe.net FEATURE 『アビエイター』特集

毎月1本、独自の視点で特集をお届けしているcinemacafe.net FEATURE。今月は本年度アカデミー賞でケイト・ブランシェットが見事助演女優賞に輝いた『アビエイター』を大特集! 『ギャング・オブ・ニューヨーク』に続く巨匠マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオのコンビによるハリウッド超大作の魅力をご紹介いたします。

映画の中で輝く女性たち vol.1 二人のケイト 画像

映画の中で輝く女性たち vol.1 二人のケイト

第77回アカデミー賞授賞式が行われた2月28日朝(日本時間)。ノミネートされた人々は、それぞれに違った輝きを見せていて、実のところ誰が一番だなどと決められないもの。それをあえて…というのが、一興なのだと思います。

「世の中をもっと美しく見るようになった」『サマリア』キム・ギドク監督インタビュー 画像
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「世の中をもっと美しく見るようになった」『サマリア』キム・ギドク監督インタビュー

「援助交際」という行為を通して、罪とともに生きる人間の純粋さと狂気を見つめた『サマリア』。10代の少女を主人公にした本作で2004年のベルリン映画祭銀熊(監督)賞に輝いた韓国の異才、キム・ギドク監督が来日し、日本での公開を前に自作への思いを語った。

「お金があるからハッピーだとは限らないわ」『Bridget ブリジット』アンナ・トムソン来日インタビュー 画像
シネマカフェ編集部
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「お金があるからハッピーだとは限らないわ」『Bridget ブリジット』アンナ・トムソン来日インタビュー

『ファストフード・ファストウーマン』で日本でもクリーンヒットを飛ばしたアンナ・トムソンとアモス・コレックのコンビが2年ぶりに帰ってきた。2人の新作『Bridget ブリジット』は、ちょっと過激で荒唐無稽なストーリー。コケティッシュな魅力を放つ主演のアンナ・トムソンに作品について聞いてみた。

2005年も引き続きブームの予感!? vol.4 『きみに読む物語』に見る純愛ブーム続行の予感 画像

2005年も引き続きブームの予感!? vol.4 『きみに読む物語』に見る純愛ブーム続行の予感

正直申し上げますと、こんなの予感でもなんでもありません。ほぼ確信です。純愛ブームが続行するということは。

2005年も引き続きブームの予感!? vol.3 ブームというより再認知の様相、ミュージカル 画像

2005年も引き続きブームの予感!? vol.3 ブームというより再認知の様相、ミュージカル

2005年も引き続きブームの予感などというテーマで今月のコラムをお送りしておきながら、こんなことを言うのも何ですが、流行だとなるとどうしてここまで世の中に同じ企画ばかりが溢れるのでしょう。誰もが自分も一発当てたいとか、世の中がそれを受け入れるムードになっているから、この流れに乗って…ということなのでしょうか。

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2005年も引き続きブームの予感!? vol.2 これぞ本格派の韓国俳優!

ぺ・ヨンジュンだ、イ・ビョンホンだ、ウォンビンだと、韓国イケ面たちに群がる日本の熟女たち。まだまだとどまるところを知らない気配の韓流ブームですが、前から申しておりますように、私は二枚目系(と言われる人々)より、演技派がお気に入り。

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