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チョン・ウソン&イ・ビョンホン、2人の関係は“グッド”と“バッド”そのもの?

お宝を巡って、欲にまみれた無法者たちが灼熱の砂漠を駆け抜ける! 狙った獲物は離さない賞金ハンター“グッド”、一番であることに賭けるギャングのボス“バッド”、そして雑草のように生き抜くこそ泥“ウィアード”——。韓国の代表的スター、チョン・ウソン、イ・ビョンホン、そしてソン・ガンホという贅沢すぎる競演を実現させた、韓国ウエスタン・アクション『グッド・バッド・ウィアード』が絶賛公開中である。先日、来日を果たしたビョンホンとウソンに、本作について語ってもらった。

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『グッド・バッド・ウィアード』 イ・ビョンホン&チョン・ウソン photo:Yoshio Kumagai
『グッド・バッド・ウィアード』 イ・ビョンホン&チョン・ウソン photo:Yoshio Kumagai
  • 『グッド・バッド・ウィアード』 イ・ビョンホン&チョン・ウソン photo:Yoshio Kumagai
  • 『グッド・バッド・ウィアード』 イ・ビョンホン photo:Yoshio Kumagai
  • 『グッド・バッド・ウィアード』 チョン・ウソン photo:Yoshio Kumagai
  • 2人の華麗なるウエスタン・アクションに注目! photo:Yoshio Kumagai
  • 徹底的な“悪”に染まったイ・ビョンホン photo:Yoshio Kumagai
  • 狙ったものは離さないハンターをクールに演じる photo:Yoshio Kumagai
  • 宝を射止めるのはどちら、それとも…? photo:Yoshio Kumagai
  • 初の乗馬に銃撃戦までこなした photo:Yoshio Kumagai
お宝を巡って、欲にまみれた無法者たちが灼熱の砂漠を駆け抜ける! 狙った獲物は離さない賞金ハンター“グッド”、一番であることに賭けるギャングのボス“バッド”、そして雑草のように生き抜くこそ泥“ウィアード”——。韓国の代表的スター、チョン・ウソン、イ・ビョンホン、そしてソン・ガンホという贅沢すぎる競演を実現させた、韓国ウエスタン・アクション『グッド・バッド・ウィアード』が絶賛公開中である。先日、来日を果たしたビョンホンとウソンに、本作について語ってもらった。

“挑戦”の連続だったウエスタン・アクション

本作の見どころは何と言っても、スタントなし、妥協なしのリアル・アクション。冒頭の大陸横断列車から荒野での追撃シーンまで、片時も目が離せない! 延べ9か月、中国ゴビ砂漠への大遠征を敢行して行われた撮影は、2人にとって挑戦の連続だったよう。

イ・ビョンホン:馬に乗るのも初めての体験で、しかも銃を撃ったり爆撃のすぐそばで馬を走らせたり、私にとってはそれ自体がチャレンジでした。いつ、どこで、何が起こるか分からない、誰かが怪我をするかもしれない、そんな状況で遭遇した砂嵐は大変でした。遠くの方から黒いものが近づいてきて、一瞬にして1メートル前も見えない状況になるんです。

チョン・ウソン:私にとってはあの衣裳でのアクションが何よりも挑戦でした。着ていたのは西部劇に出てくるようなもの(カウボーイルック)だったのですが、東洋人の私が違和感なく着れるのかチャレンジングでした。また、映画史に残るほどのアクションだと思ったのは、大平原での追撃シーンです。スピード感とスペクタクル感がとてもリアルで、あれほどの馬を走らせた大規模なシーンはやはり、挑戦でした。

色褪せぬ傑作ウエスタンへのオマージュを感じさせながら、そこに東洋の美を違和感なく織り交ぜた、キム・ジウン監督の手腕が光る本作。自ら“映画史上に残る作品”と自信をもって語る二人だが、過去のウエスタン作品に影響された部分は?

チョン・ウソン:西部劇シリーズなどは子供のときから親しんでいました。当時見ていたTVでは、当然韓国語に吹き替えられていたのだけど、そのときは欧米の人が韓国語を話してるんだと思ってました(笑)。でも、今回撮影に入る前は過去の作品は観ませんでした。あくまで韓国スタイルの西部劇としていろいろな試みがなされていたので、キャラクターを最大限に演じようと心がけました。

イ・ビョンホン:私たちの子供の頃の楽しみといえば、週末にTVで放送される名画で、西部劇もたくさん流れていました。それは男たちのロマン、憧れのキャラクターだったと思います。『夕陽のガンマン』('65)も観たことがありますし、今回撮影に入る前にも、もう一度観ようかと思いました。でも、観てしまうと無意識に真似てしまうのではないかと思い直し、やっぱりやめました。この映画では、あくまで新しい人物像を作り上げていきたかったので、与えられたキャラクターを忠実に演じるということだけを考えるようにしました。

3人だからこそ築けた“トライアングル”のバランス

まるで人生そのものを象徴するような、彼らの獲物を狙うさまはもちろん、アクションひとつとっても全く異なる3人の男たち。中でも、“ウィアード”ことテグの縦横無尽な行動は“グッド”と“バッド”に挟まれ、大きな存在感を示す。演じるソン・ガンホは、2人にとって先輩にあたるが、彼の存在もまた2人にとっては映画と同様だった模様。

イ・ビョンホン:じっと聞いていると、おもしろくない話でも、ソン・ガンホさんが話すとおもしろいんです。スタッフやほかの俳優が疲れているときにも、彼が現場の雰囲気を和らげてくれました。彼の部屋にはビールがいっぱい積み上げられていて、毎夜、酒盛りが行われていました。約束もせず、部屋に行くと酒盛りが始まる、そんな雰囲気でした。

チョン・ウソン:一見ソン・ガンホとチョン・ウソンというと、観る方も相反するイメージを持たれるかと思うのですが、2人の俳優とキャラクターがいろんなことでぶつかり合いながら、醸し出される妙なおもしろさというのがありました。また、ソン・ガンホさんは台詞を覚えきれてないときにアドリブをやるのですが、それはNGになっていました(笑)。

続けて、「ともすればバランスが壊れる余地もある中で、それぞれのキャラクターを演じるにあたって、3人の俳優の関係性と劇中のキャラクターのバランスがすごくうまく取れていたことに感心しました」と語るチョン・ウソン。この言葉が決して大げさでないことは、3人の見事なアンサンブルを見ればわかるはず。果たして、宝を射止めるのは、グッド? バッド? それとも…。まずは、3人のリアル・アクションを大スクリーンで楽しんでみることをお薦めする。

《photo:Yoshio Kumagai》

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