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【ハリウッドより愛をこめて】ゴールデン・グローブ賞、レッド・カーペットに潜入!

読者のみなさん、こんにちは! 先日開催されたゴールデン・グローブ賞のレッド・カーペットを取材してきましたよ。とても素敵な時間でしたが、凍るような寒さでした! ゴールデン・グローブ賞授賞式は毎年ビバリー・ヒルトンで行われ、…

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ビバリー・ヒルトンホテルにて行われた第70回ゴールデン・グローブ賞に出席したクレア・デインズ -(C) AP/AFLO
AP/AFLO ビバリー・ヒルトンホテルにて行われた第70回ゴールデン・グローブ賞に出席したクレア・デインズ -(C) AP/AFLO
  • ビバリー・ヒルトンホテルにて行われた第70回ゴールデン・グローブ賞に出席したクレア・デインズ -(C) AP/AFLO
  • 第70回アカデミー賞に取材で訪れたLisle
読者のみなさん、こんにちは! 先日開催された第70回ゴールデン・グローブ賞のレッド・カーペットを取材してきましたよ。とても素敵な時間でしたが、凍るような寒さでした! 

ゴールデン・グローブ賞授賞式は毎年ビバリー・ヒルトンで行われ、レッド・カーペットはホテルの外で開催されます。しかし、異常気象はレッド・カーペットにも少なからず影響があったようで、まず寒さのせいか、今年はスターたちの到着が例年よりも遅いように感じました。にも関わらず、今年のレッド・カーペットはいままでより15分早く終了したんです。実は毎年、4~10人の大物セレブたちが式典の始まるギリギリの10分前にレッド・カーペットに到着し、そのことでセキュリティは頭を悩ませていたそうです。そこで今年はレッド・カーペットの終了時刻を4時45分から4時半へと早めたのです。こうして、ハリウッド・スターたちの“レッド・カーペット滑り込み”に無事対応することができました。

そしてこの寒さにも関わらず、すべての女優陣がほどんどスリーブレス・ドレスかショート・スリーブのドレスを着こなしていたのは驚きでした! しかも誰一人文句を言ってなかったんですから。ゴールデン・グローブ賞を見事勝ち取ったジェニファー・ローレンスやクレア・デインズを含め、今年のレッド・カーペットでは“赤”が目立ちました。本式典の司会者のひとり、エイミー・ポーラーも美しい赤いドレスを着こなしていました。でも最も多くの報道陣が絶賛していたのはやはり、真っ赤な「Versace(ヴェルサーチ)」のガウンを身にまとったクレアですね。しかも、ちょうど1か月前に彼女が出産したばかりですから!

もう一つの興味深いトレンドと言えば、今年のレッド・カーペットには映画スターよりもテレビ・スターの姿が多く見られたことでしょうか。もちろん、ゴールデン・グローブ賞は唯一、映画とテレビ、両方に贈られる賞です。なので、両方のスターが同じレッド・カーペットを歩くのは当然なのですが、ここ2年ほど、エンターテイメント界の批評家たちはこのようなことを口にしていました。「テレビはフィルムを越え、最近のテレビ会社はオリジナルで信じられないような脚本を生み出している」と。いまはテレビの“ゴールデン・エイジ”と呼ばれているほど。しかしこの状況に対して、映画業界は混乱の渦の中にあり、解決策に途方に暮れているように見えます。グレン・クローズ、ケヴィン・スペイシー、ダスティン・ホフマン、ローレンス・フィッシュバーンなど、絶対にテレビ番組には出演しないと言っていた、多くのいわゆる“Aリスト”ハリウッド俳優たちさえも、人気テレビ番組に出演しているわけですから。

とにかく、レッド・カーペットでの面白いゴシップに話題を戻しましょう…覚えているだけでも、ケヴィン・コスナーやダスティン・ホフマン(式典の始まる5分前、ボールルームに滑り込んだ最後のセレブでした)、キース・アーバン&ニコール・キッドマン夫妻、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、トミー・リー・ジョーンズ、歌手のアデル、ジャック・ブラック、グレン・クローズ、デンゼル・ワシントンそしてジョディ・フォスターという人気タレントに話を聞くことができましたよ。

そしておそらく私が最も驚いた瞬間は、グレン・クローズにレッド・カーペットでインタビューをしていたとき、彼女が急に日本語の歌を歌い始めたときでしょう! 私は彼女の歌を聞き、すぐにそれが早稲田大学の校歌であると気づきました。私は思わず笑い、どうしてそんな歌を知っているのか? と彼女に尋ねました。すると彼女は「何年も前に私は合唱部にいて、日本で披露したことがあるの。日本にいた間、私たちはこの歌を覚えなければならなかったのよ。だから、いまでも歌えるってわけ!」。この偉大な女優が華麗な「Zac Posen(ザック・ポーエン)」のロング・ドレスを着て、踊りながら歌を歌うというこの光景はとても面白かったですよ! 彼女もこれでテンションが上がってしまったのか、ゴールデン・グローブ賞授賞式で、なんと司会者のティナ・フェイとエイミー・ポーラーがグレンと共に“酔っ払い”小芝居まで披露していましたよ。ちなみにグレン・クローズは素晴らしい演技を披露したドラマ「Damages/ダメージ」でテレビドラマシリーズ部門の主演女優賞にノミネートされていたのですが、惜しくもクレア・デインズに譲る形となってしまいました。

また別の場面で面白かった瞬間は、デンゼル・ワシントンと話していたときです。今年、妻のポーレッタの代わりに21歳の娘・オリヴィアを連れてきたのです。そして“親バカ”のデンゼルは、彼のノミネートの話ではなく、娘の話ばかりしていました! 彼はオリヴィアがすでに演技の勉強をしていて、彼女がいかに“プロフェッショナル”であるかを話してくれました。しかし、オリヴィアにとっては周りに娘自慢をされることが少し恥ずかしかった様子…。そして彼女はこれまで“タフな男”の役ばかりやってきた父が、実は大きなオタクのひとりだ、なんて“暴露”してましたよ。レッド・カーペットでのハリウッドの親子ゲンカのふりだなんて、キュートですよね!

最後に、監督兼俳優のベン・アフレックにとっては見事“復讐の一夜”となりましたね。ベンがアカデミー賞の監督賞ノミネートから外れたことは、かなり話題になっていましたから。しかし、私たちはゴールデン・グローブ賞で、監督賞だけでなくドラマ部門作品賞も『アルゴ』で受賞した彼を見ることができたのです! 授賞式後、私がインタビューをした多くの記者たちは、作品賞は『リンカーン』が受賞すると予想していたと言ってました。ベンの功労が認められ、本当に良かったです。

式典の最中に最も驚いたことですか? それは間違いなく、『リンカーン』の紹介の際にビル・クリントン前大統領がステージ上を歩いたことでしょう。その夜、もっとも奇妙だったことは? セシルB.デミル賞を受賞したジョディ・フォスターが、彼女は何年も“独身”で、大昔にカミングアウトしていたことを語ったことでしょう。世界中のみなさんは「ようやくジョディ・フォスターが同性愛者であることを認めたのか!」と思ったはずです。そして、その問いに答えるならば「イエス」です。遠まわしな言い方でしたけどね。彼女はまた、いかにプライバシーを重んじているということも話しました。彼女は3歳の頃からスポットライトを浴びていたわけで、“リアリティ・ショー”は十分だと。彼女の話には、会場の誰もが驚いたでしょうね。ジョディはハリウッドで最もプライベートを明かさない俳優として知られていますし、その彼女がこんな大勢の前で激白するとは!

ともかく、今回の式典は大成功のうちに終わったと私は思います。実際、この6年間で最も多い197万人の視聴者を記録しました! 共同司会者である(そして大親友の)ティナ・フェイとエイミー・ポーラーはおそらく来年も司会を務めることになるのではないでしょうか。読者のみなさんはこの一夜でどのシーンが一番印象的でしたか?
《text:Lisle Wilkerson》

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