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『スリー・ビルボード』が最多5部門受賞!第71回英国アカデミー賞発表

第71回英国アカデミー(BAFTA)賞が18日(現地時間)に発表され、マーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』が作品賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞など5部門で最多受賞を果たした。

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『スリー・ビルボード』キャスト&監督-(C)Getty Images
『スリー・ビルボード』キャスト&監督-(C)Getty Images
  • 『スリー・ビルボード』キャスト&監督-(C)Getty Images
  • マーティン・マクドナー監督-(C)Getty Images
  • フランシス・マクドーマンド-(C)Getty Images
  • サム・ロックウェル-(C)Getty Images
  • 『スリー・ビルボード』 (C)2017 Twentieth Century Fox
  • ギレルモ・デル・トロ-(C)Getty Images
  • ゲイリー・オールドマン-(C)Getty Images
  • アリソン・ジャネイ-(C)Getty Images
第71回英国アカデミー(BAFTA)賞が18日(現地時間)に発表され、マーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』が作品賞、フランシス・マクドーマンドが主演女優賞など5部門で最多受賞を果たした。

『スリー・ビルボード』は英国映画賞、サム・ロックウェルが助演男優賞、監督であるマーティン・マクドナーが最優秀オリジナル脚本賞も受賞。マクドナー監督は受賞スピーチで「私たちの映画は多くの意味で希望に満ちたものですが、同時に怒りに満ちてもいます。そしてこの1年、我々が見てきた通り、時には怒りだけが、人々に耳を傾けさせ、何かを変えることができる方法なのです。BAFTAがそのことを評価してくれたのを非常にうれしく思います」と語った。

マーティン・マクドナー監督-(C)Getty Imagesマーティン・マクドナー監督-(C)Getty Images
オスカー前哨戦レースでも快進撃中の『スリー・ビルボード』はイギリスの製作会社「Film4」も出資しており、15日(現地時間)には昨年6月に多くの犠牲者が出たロンドン西部の高層住宅「グレンフェル・タワー」の火災について「71人死亡」「まだ誰も逮捕されない?」「なぜ?」と映画を模した看板が事故現場の前の通りに並べられ、ニュースになった。これは市民団体「Justice 4 Grenfell」が企画したものだ。

同様に、アメリカでは14日(現地時間)にフロリダ州の高校で起きた銃乱射事件を受けて「学校で殺戮が起きた」「銃規制はまだ?」「どうしてなの、マルコ・ルビオ?」とルビオ上院議員に宛てた3枚の看板が17日(現地時間)にマイアミ市内に登場したのも伝えられている。

最多12部門で候補になった『シェイプ・オブ・ウォーター』はギレルモ・デル・トロ監督が監督賞を受賞したほか、作曲賞、美術賞に輝き、同じく3部門を受賞。

次いで2部門で受賞したのは『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。ゲイリー・オールドマンが主演男優賞、メイクアップ&ヘア賞を受賞し、デヴィッド・マリノウスキーとイヴァナ・プリモラック、ルーシー・シビックとともに日本出身の辻一弘が受賞した。

辻一弘&イヴァナ・プリモラック&ルーシー・シビック&デヴィッド・マリノウスキー-(C)Getty Images辻一弘&イヴァナ・プリモラック&ルーシー・シビック&デヴィッド・マリノウスキー-(C)Getty Images
助演女優賞は『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャニーが受賞し、受賞者は主演も助演もすべて、ゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイス賞などオスカー前哨戦で影響力大の映画賞と同じ結果。3月4日(現地時間)の第90回アカデミー賞の俳優部門の結果がほぼ固まったと見る向きも多い。

一般投票による、新人賞に当たる「EE ライジングスター」賞は『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤが受賞した。

ダニエル・カルーヤ-(C)Getty Imagesダニエル・カルーヤ-(C)Getty Images
今年の授賞式は、「Time’s Up」運動に賛同した多くの出席者が黒を着用。特に女優たちのドレスはほぼ黒一色の中、BAFTA会長でもあるウィリアム王子と一緒に出席したキャサリン妃はダーク・グリーンをチョイス。イギリス王室の人々は、社会問題などについて特定の立場を表明しないのが決まりであり、キャサリン妃は胸元に黒いリボンを巻いていた。

主な受賞結果は以下の通り。

■最優秀作品賞
『スリー・ビルボード』

『スリー・ビルボード』 (C)2017 Twentieth Century Fox
■英国映画賞
『スリー・ビルボード』

『スリー・ビルボード』 (C)2017 Twentieth Century Fox
■最優秀男優賞
ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』)

ゲイリー・オールドマン-(C)Getty Images
■最優秀女優賞
フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)

フランシス・マクドーマンド-(C)Getty Images
■助演男優賞
サム・ロックウェル(『スリー・ビルボード』)

サム・ロックウェル-(C)Getty Images
■助演女優賞
アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』)

アリソン・ジャネイ-(C)Getty Images
■最優秀監督賞
ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)

ギレルモ・デル・トロ-(C)Getty Images
■最優秀オリジナル脚本賞
『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー

マーティン・マクドナー監督-(C)Getty Images
■最優秀脚色賞
『君の名前で僕を呼んで』ジェームズ・アイヴォリー

ジェームズ・アイヴォリー-(C)Getty Images
■最優撮影賞
『ブレードランナー 2049』ロジャー・ディーキンス

ロジャー・ディーキンス-(C)Getty Images
■最優秀外国語映画賞
『お嬢さん』(韓国)

『お嬢さん』  (C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED
■最優秀作曲賞
『シェイプ・オブ・ウォーター』アレクサンドル・デスプラ

アレクサンドル・デスプラ-(C)Getty Images
■最優秀アニメ映画賞
『リメンバー・ミー』

『リメンバー・ミー』-(C)Disney
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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