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【インタビュー】『パラサイト』クライマックスは「シナリオとは違う」ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホが証言

共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督、主演を務めるソン・ガンホが昨年末、そろって来日を果たし、インタビューに応じた。

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ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
  • ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
  • ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
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  • ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
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  • ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
  • ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii

進化の先を想像すると、誇らしくもあり、怖い気さえします


韓国映画界のトップに君臨し続けるソン・ガンホ。ポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組んだ『パラサイト 半地下の家族』では、貧しい4人家族の大黒柱キム・ギテクを演じている。「監督から映画の構想を聞き、私はてっきり富豪の役を演じるんだと思ったんです。年齢を重ねて、それなりに品位も身に着けたつもりだったので(笑)。ところが、監督は私を半地下に連れて行った」と笑いを誘う名優が取材中、絶えず口にしたのは、ポン・ジュノ監督への敬意と誇りだった。

『パラサイト 半地下の家族』(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
――ずばり『パラサイト 半地下の家族』が国際的な支持を集めている理由は何だと思いますか?

ソン・ガンホこの物語が韓国に限らず、欧米諸国や日本も含めた、地球上すべての人々にあてはまるからだと思います。何より、ポン・ジュノ監督らしい、鋭くも温かな視点で描かれている。そこが支持される理由ではないでしょうか。

――ポン・ジュノ監督とは『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』でタッグを組んでいます。『殺人の追憶』は2003年の作品ですから、15年以上の歳月が経っています。

ソン・ガンホ:私は長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』から、ポン・ジュノ監督に注目してきました。ですから“ファン歴”20年なんです。その間、期待をこめて監督の動向を見守り続けましたが、『パラサイト 半地下の家族』はポン・ジュノという映画作家の進化を示した1つの到達点といって間違いないでしょう。常に新作が心待ちですが、いまは進化の先を想像すると、誇らしくもあり、怖い気さえします。それほど、私たちをドキドキさせてくれる存在なんです。

ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』/photo:You Ishii
――逆にポン・ジュノ監督の「ここは変わらない」という部分はありますか?

ソン・ガンホ俳優のクリエイティブを最大限に信頼してくれる点ですね。撮影を前に、何か相談や打ち合わせ、リハーサルを重ねることはほぼありません。だからこそ、私たちも役柄を自分なりに解釈し、表現できる。それが豊かなイマジネーションの源泉になっているのではないでしょうか。今回演じたキム・ギテクに関しては、タコのような軟体動物を意識しました(笑)。一見、みすぼらしい彼ですが、隠し持った吸盤で社会に食らいついているのです。

『パラサイト 半地下の家族』メイキング(C) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED 
《text:Ryo Uchida/photo:You Ishii》

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