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『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー

『チーム★アメリカ』略して“チム★アメ”。なにかに似ていると思いませんか? そう、「アメとムチ」です。ブラック・ジョークという名の甘い罠(アメ)にだまされてはいけません。そんな生ぬるい期待をムチで滅多打ちにする暴動・暴言の限りはジョークどころか超がつくほど本気です。さらにそのムチは〈チーム・アメリカ〉のメンバーたちにも容赦なく向けられます。メンバーに課せられる数々の苦難といったら…! 自分たち自身ですら笑い飛ばす潔さこそが、監督であるトレイ&マットの本領でしょう。パロディにかける彼らの恐るべき執念にはただならぬものを感じます。ちなみにこの映画をひと言で言うと「悪いのはゴリラよ!」です。どういう意味かは本編を観てのお楽しみに…。

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『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー

アメリカ公開時期にえらく政治的要素が強調されていたチム★アメ。まあ観てみてください。外交って何? アメリカって何様さ? そんなことは皮肉って、忘れて、バカになって笑ってみれば? そう、兎にも角にもおバカな映画なんです。市民も構わず銃を撃ちまくったり、ハリウッドスターが国際警備組織にいきなりスカウトされたり、世界中の貴重な建造物もどかどかと破壊したり… つまりありえないことだらけ。でもこんなおバカな作品を、そのポップなセンスでコツコツと創り上げてしまったマット&トレイに乾杯!! 日本人にはつくれないだろうなぁ、チム★ジャパ。

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『ふたりの5つの分かれ路』レビュー

結婚って本当に難しい、赤の他人が人生をともにするのは大変なことなんだな〜と実感しました。ストーリーは1組のカップルが離婚調停をするシーンから、2人の出会いまでをさかのぼるという不思議な展開で進みます。結婚式・出産などの人生の節目で、あってはならない小さな歪みが起こっていくのですが、なんともショックな事件ばかり。私にとっては「こりゃ離婚するわな…」と思っちゃうような出来事なのでした。あと注目すべき点は、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ演じる妻が着用している水着の可愛さ。2人が出会ったシチリアの海で着ていたワンピースとビキニが超キュートなんです! シンプルな色にちょっと変わったデザイン、これを観てから、ずっとあの水着を探しています!

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『ふたりの5つの分かれ路』レビュー

現在から過去へ遡っていくラブストーリー…というと先に公開された『エターナル・サンシャイン』を思い出しますが、前者の時間の流れが"円"であるとしたら、本作は一方通行の"線"です。つまり、破局は出会いにつながらず、一度巻き戻した時間は二度と再生されないのです。ヒロインのヴァレリア=ブルーニ・テデスキは日本ではあまり馴染みがありませんが、元スーパーモデルで現在はシンガーとしても活躍するカーラ・ブルーニの姉でもあります。主演の2人が別れる前のダンス・シーンはたまらなく悲しい予感に満ちていますが、初めて出会った日、夕陽に向かって海の中を歩んでいく2つの背中には確かに幸せな未来が見えるのです。「たとえ今が幸せでなくても、かつて幸せだったことが消えたわけではない」。そう考えるとこれは悲劇ではなく、喜劇なのかもしれません。

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『ふたりの5つの分かれ路』レビュー

結婚に限らず、恋愛は度々予想していない方向に向かいます。別れという結末にも、幸せな始まりがあったはず。最初はあんなに好きだったのに…と思わず遠い目をしてしまう恋、その恋は破局する運命だったのでしょうか? それとも、隠れた原因を見過ごしてきてしまったのか? 本作はその答えを探るべく、離婚から出会いまで、2人が過ごした時間をさかのぼります。「明らかにそこから2人の関係はずれ始めていたよ!」と言い切るのは簡単なこと。実際は小さな小さなすれ違いの積み重ねがいつの間にか、別れのきっかけを作り出してしまうのですが、その時は全く気づかなかったりするものです。でもそうやって答えを見つけたところで、映画の中でも、現実でも、決して結末を変えられるわけではありませんのであしからず。

『カスタムメイド 10.30』木村カエラ、西門えりか、奥田民生、ANIKI監督完成披露試写会 画像
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『カスタムメイド 10.30』木村カエラ、西門えりか、奥田民生、ANIKI監督完成披露試写会

ミュージシャン・奥田民生がギター1本で行った伝説のライブ「10.30」が映画になった。主演は現在人気急上昇中の木村カエラ。都内で完成披露試写会が行われ、木村カエラ、妹役の西門えりか、奥田民生、ANIKI(伊志嶺一)監督が舞台挨拶に登場した。

『レアル ザ・ムービー』キックオフ・スペシャルプレビュー記者会見 画像
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『レアル ザ・ムービー』キックオフ・スペシャルプレビュー記者会見

世界有数のスペインサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラ。その中でもロナウド・ベッカムなどのスタープレイヤーを擁するレアル・マドリッドは“銀河系最強集団”と呼ばれ、世界中のサッカーファンを魅了している。大型の台風が日本列島に上陸した7/26、時同じくして銀河系最強軍団たちが日本にやってきた!

『リンダ リンダ リンダ』ペ・ドゥナ インタビュー 画像
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『リンダ リンダ リンダ』ペ・ドゥナ インタビュー

一度聞いたら絶対に忘れられないタイトルだ。誰もが知るブルーハ−ツの名曲を大胆にも引用した本作こそ、この夏の日本映画の台風の目となっている『リンダ リンダ リンダ』である。公開前日に主演のペ・ドゥナが急遽韓国から来日し、過密スケジュールの中をインタビューに応じてくれた。

『心中エレジー』小山田サユリインタビュー 画像
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『心中エレジー』小山田サユリインタビュー

透き通るような透明感と確かな存在感をあわせ持つ女優・小山田サユリさん。彼女の主演最新作である映画『心中エレジー』は2組の夫婦を通して生と死のあり方をそれぞれの目線から描き、魂の在り処を求めてさまよう現代人のファンタジーともいえる。どこか幻想的な世界観を象徴する主人公・京子役の小山田さんにインタビューした。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.3  『マラソン』 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.3  『マラソン』

この際、正直に言ってしまいましょう。私は『フォレスト・ガンプ 一期一会』が苦手です。ついでに言うと『I am Sam アイ・アム・サム』も。自閉症、知的障害などを扱った作品は、それだけで「心温まる物語」と認識されてしまうもの。だから、私のように、「苦手」なんて告白すると、まるで非人のように思われてしちまいがち。ほとんどの場合、そのテーマの扱い方に違和感を覚えることが多いのです。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.2 『コーチ・カーター』 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.2 『コーチ・カーター』

数々ある夏休み映画の中で、ほとんど気に留めていなかった作品『コーチ・カーター』。ところが、これが観てびっくり。涙が幾度となくぽろぽろと。あまり期待していなかっただけに(ごめんなさい!)、観終わった後の喜びもまたひとしおなのでした。

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『皇帝ペンギン』レビュー

極めてシンプル! ここまでムダのない作品があっていいのでしょうか!? 登場するものはペンギン、氷、雪。あとは捕食の関係にあるアシカや肉食の鳥。それでここまでの世界観を広げられるのはなぜ?と自問自答してみたところ、それは、映像と同じくしてペンギンたちの生き方がシンプルだから。種を存続するために生きている。それだけのために危険を伴った長い長い行進をする。はっきりいって今の自分が忘れかけていることなのです。情報や物が溢れる時代の中でどうしたらいいかわからず混乱したり、何をやりたかったのか忘れてしまう… そんな人たち(私)は自分を顧みるいいきっかけになりました。はい、私は泣いてしまいました! 子ペンギンの可愛さにも泣けますよ!

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『皇帝ペンギン』レビュー

この映画の成功の元はなんといってもドキュメンタリーを無理やりドラマにしてしまったことです。巷に数多あふれるネイチャー・ドキュメンタリーですが、そろそろマンネリ化してきた様相も否めません。純愛ブームや韓流ブームなどにもみられるように、世間は今ドラマを求めているのです。物語はあるひと組のペンギンカップルをメインに語られていきますが、あまりにたくさんのペンギンが出てくるので、最初に出てきたカップルが後に出てくるカップルと同じ組み合わせだと言われても真偽の見分けようがありません。でも、これをヤラセといって批判することはできません。なぜならこれはドラマなのです。だから嘘をついてもよいのです! あと、意外に笑えるのが要所要所で入るペンギンたちのコメント。エミリー・シモンによるキュートな歌も要チェックです。英語の歌詞をよく聴くと全く違った映画に見えるかも…!?

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