生まれつき、耳が聞こえず、話せないバルフィは、豊かな感情を、眼差しと身ぶり・手ぶりだけで完璧に伝える街中の人気者。そんな彼に、密かに想いを寄せる二人の女性がいた。一人は、資産家の男性と結婚したシュルティ。どこか愛情が欠如した関係に悩みを抱えていた中で、バルフィと運命的に出会い恋に落ちる。しかし一方で、「安定した未来」も捨てきれず、心の奥で気持ちは揺れ動いていた。もう一人は、人とうまく付き合えず、心を閉ざしていたジルミル。バルフィとは幼馴染で、ある日、偶然再会を果たす。そして、いつも優しくそばにいてくれるバルフィにだけは、次第に心を開いていき…。
アヌラーグ・バス