2020年4月7日、第1回目の緊急事態宣言発令。映画館の休業命令、撮影所の閉鎖、あらゆる興業の中止が決まった。映画が、文化が、死んだ日の、せめてその記録をフィルムに遺すため、僕たちは始発電車に乗って新宿でおちあった。映画関係者、役者、ミュージシャン、コメディアン、あらゆる人の悲鳴に耳を傾けた。監督みずから新型コロナウィルスに罹患。そしてある新聞記者との出会い。聞きたかったのは、ただ一つ。「コロナ禍を経て、あなたの夢は何ですか?」
泉原航一