最高のキャストあってこそ成し得たリメイク『ディパーテッド』レビュー

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マフィアに潜入した警察の男、警察に潜入したマフィアの男──『ディパーテッド』の原案はあの超ヒット作の香港映画『インファナル・アフェア』シリーズだ。いくつもの伏線が緻密に張り巡らされたストーリー、トニー・レオン&アンディ・ラウ、エディソン・チャン&ショーン・ユーという美しき男たちの哀しき運命を描いた3部作は、公開とともに世界中の熱狂を浴びた。

そんな全てにおいて完璧に完成された3部作をハリウッドがどうリメイクするのかが最大のみどころ。しかし、さすがはマーティン・スコセッシ監督! オリジナルのキーポイントをしっかりと捉えつつ、引けを取らないハードボイルド作に仕上げてくれた。もちろん、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグという最高のキャストあってこそ成し得たリメイクでもある。

特にディカプリオがいい! スコセッシ監督とは『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)、『アビエイター』(04)に続いて3度目のタッグとなるが、過去のどの作品でも見られなかった顔がそこには存在する。トニー・レオンとは一味違うマフィアに潜入した警察の男の苦悩を演じきったディカプリオに悩殺されることだろう。オリジナルの良さを守りつつ対等な質を創り出す──優劣を付けるのではなく、お互いが刺激しあう関係こそが本当のリメイクと言えるのかもしれない。それをやってのけたのが『ディパーテッド』なのだ。

《text:Rie Shintani》

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