シネマカフェ的海外ドラマ生活vol.25 「LOST シーズン3」現場潜入その2
ハーリーとお別れした私たち取材陣は、次のインタビューまでビーチでしばし待機。ハワイの太陽がさんさんと照りつける中、ひたすらキャストを待っていると気分は“リアル「LOST」”に…。なんて表現するとソーヤーあたりに「俺たちの苦労がわかるものか!」とぶっ飛ばされそうですが、撮影に使われている本物のビーチでたたずむのはなかなか貴重な経験でした。
シネマカフェ的海外ドラマ生活vol.24 「LOST シーズン3」現場潜入その1
謎だらけの無人島を舞台に、飛行機事故の生存者たちがサバイバルを繰り広げる「LOST」。「今ハマっているドラマは?」と聞かれ、「『LOST』!」と迷わず答える人も多いことでしょう。そんな人気ドラマの秘密を探るべく、シーズン3の撮影が行われる「LOST」の現場に潜入! 番組のNo.1美女・ケイトからオジサマ好きの女子に大人気のロック様、そして謎の男前(?)まで、生存者たちが続々登場する撮影現場レポをお送りしていきます。
“異常犯罪にのめり込んだ男”にのめり込んだ男たちを描いた『ゾディアック』
『ゾディアック』で描かれているのは、“のめり込むこと”についてだ。世の中には仕事にのめり込む者、趣味にのめり込む者、恋愛にのめり込む者と、様々な依存の対象が存在するが、『ゾディアック』に登場するのは、異常犯罪者・ゾディアックにのめり込んだ4人の男たち。この映画の原作でもあるノンフィクション小説を著した風刺漫画家、彼と同じ新聞社の花形記者、さらには事件を担当する刑事2人が、60年代末から70年代にかけてアメリカを震撼させた連続殺人鬼・ゾディアックの謎を追い求めていく。
我こそは筋肉自慢!? マッチョ男子が大集合の『300[スリーハンドレッド]』
マッチョな男たちが肉と肉をピッタンピッタンぶつけ合う音が耳に残りそうな、ムンムンと濃密に漂う男臭に窒息させられそうな、料理に例えるなら相当スパイシーで盛りだくさんな…、『300[スリーハンドレッド]』はそんな映画だ。
“真の意味でタフな男気溢れる俳優”も伊達じゃないマーク・ウォールバーグ
スティーヴン・ハンターのベストセラー小説を映画化した『ザ・シューター/極大射程』で、マーク・ウォールバーグは骨太なアクションヒーローになった。彼が演じるボブ・リー・スワガーは、心に傷を負った元・海兵隊のスナイパー。山奥で愛犬のサムと静かな生活を送っていたが、大統領暗殺犯の汚名を着せられ、名誉回復と真相究明のために立ち上がる。
誰もがきっと好きになる。子犬のような『主人公は僕だった』のウィル・フェレル
本年度のアカデミー賞授賞式でジャック・ブラックと共に、「アカデミー賞はコメディ俳優に冷たい!」と涙ながらに(?)訴えていたウィル・フェレル。だが、コメディ俳優に冷たいのは、アカデミー賞だけではないようだ。というのも、アメリカでは大スターの彼だが、日本での認知度はスターのわりに低め。“ウィル・フェレル主演!”と謳った映画に、どれだけの日本の観客が引き寄せられるだろうか。
シネマカフェ的海外ドラマ生活 vol.20 「プリズン・ブレイクII」現場潜入2
ウィリアム・フィクナー様の次にインタビュールームに現れたのは、マイケルをやたらと目の仇にする看守長・ベリック役のウェイド・ウィリアムズ。実はこのベリック、「シーズン2」ではマイケルたちが脱走した事態を受けて看守をクビになり、「あっ!」と驚く展開を迎えることになります。
クラシック映画であると同時に13歳の悩める少女の青春物語『神童』レビュー
プロの世界、とりわけクラシック音楽のプロの世界には、かつて神童と呼ばれた人間たちが一堂に会しているイメージがある。コンテストで優勝することなど当たり前、幼くして難曲をマスターすることなど当たり前の元・神童たちが、日夜努力して才能を磨き上げていくのがクラシック音楽のプロの世界なのではないか。そういう意味では、神童と呼ばれて育ったものの、プロの道に立ちきれていない13歳のヒロインの物語は、クラシックの世界を描いた音楽映画というより、悩める少女の青春映画と呼んだ方がしっくりくる。13歳の幼さにして青春映画のヒロイン然としてしまうのもやや気の毒ではあるが、それが大人たちの期待を背負わざるを得ない神童の宿命だ。
トンデモ妄想男・ステファンがキュートなのはガエルのおかげ!『恋愛睡眠のすすめ』レビュー
現実問題として、自分の隣にこんな男の子がいたら、さぞうっとうしいのではないかと思う。あまりにも内気すぎて自己紹介も満足にできず、したがって恋心を伝えることなど夢のまた夢。自分の不甲斐なさに嫌気がさし、意中の相手との関係が成就している夢の世界へと現実逃避してしまう…。う、うっとうしい。うっとうしすぎる。しかも、そこまでならまだ可愛らしい(?)ものの、逃避先の夢世界と現実を頭の中でごちゃまぜにしてしまい、「僕の恋心を知っているくせに、君って何ていけずなんだ!」と、振り向いてくれない相手にいちゃもんをつけ始める始末。お、恐ろしい。恐ろしすぎる。
シネマカフェ的海外ドラマ生活 vol.18 新タイプの医療ドラマ「HOUSE」を彩るのはこんなキャストたち
短期集中「HOUSE」講座の最終回となる今回は、「HOUSE」を支えるキャストをクローズアップ。まず、何はなくともハウス先生! ということで、Dr.グレゴリー・ハウスを演じるヒュー様ことヒュー・ローリーから紹介していこうと思います。
シネマカフェ的海外ドラマ生活 vol.17 新タイプの医療ドラマ「HOUSE」の人気の秘密は?
「原因不明の病に冒された患者が病院に運び込まれる→ハウス先生とその部下たちが原因の究明に挑む→病気の理由が判明し、めでたしめでたし」が主なストーリーラインとなっている1話完結型医療ドラマ「HOUSE」。そんな「HOUSE」が高視聴率ドラマ「CSI:科学捜査班」の医療版を意識して製作されたのは前回もお話しましたが、実は「HOUSE」の人気の秘密は意外なところにあるのです。それは、何はさておき、主人公グレゴリー・ハウス先生のキャラクターがめちゃくちゃ型破りで面白いということ。医療ドラマとしては新感覚とも言うべき「CSI」風味な展開でもなければ、映画界の名監督が手掛けたスタイリッシュな映像でもなく、孤高の天才医師ハウスこそがドラマの鍵を握っているのです。
ゆっくりとだが確かな足取りでテーマが観る者に近づいてくる『バベル』
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの映画は、全体像を容易には予測させてくれない。『アモーレス・ペロス』も、『21グラム』も、ラストシーンの瞬間に目の前がパーッと開け、メッセージに包まれるような、そんな映画だった。『バベル』でも、冷えた関係を修復しようとモロッコを旅するアメリカ人夫婦、幼い兄妹を連れてアメリカからメキシコへと国境を越えるベビーシッター、モロッコの小さな村に住む兄弟とその家族、聾唖の日本人少女とその父親の物語を通し、ゆっくりとだが確かな足取りでテーマが観る者に近づいてくる。テーマは、想いを伝え合い、分かり合うことの難しさ、そして大切さ。前回のアカデミー賞作品賞受賞作『クラッシュ』にはタイトル通り、「(他者)とぶつかり合いたい」という思いが充満していたが、それにも似たメンタリティが今回のアカデミー賞を席巻した『バベル』の中にもある。
シネマカフェ的海外ドラマ生活 vol.16 新タイプの医療ドラマ「HOUSE」に注目!
「いろいろなタイプの海外ドラマがたくさん作られている中で、本当に面白いものはナンダ?」ということで、今回から3週にわたり、今最もオススメの海外ドラマ「HOUSE」について紹介していこうと思います。

