1945年4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸、12週間に及ぶ沖縄地上戦では4人に一人の住民が亡くなりました。本作では、当時同じ戦場で向き合った元米兵、元日本兵、そして沖縄住民に取材を重ね、米国立公文書館所蔵の米軍による記録映像を交えて、沖縄戦の実情に迫ります。また、戦後のアメリカ占領期から今日に至るまで、米軍基地をめぐる負担を日米双方から押し付けられてきた、沖縄の差別と抑圧の歴史を描き、現在の辺野古への基地移設問題に繋がる、沖縄の人たちの深い失望と怒りの根っこを浮かび上がらせます。「老人と海」で与那国島の荒々しくも美しい自然と風土を捉え、「映画日本国憲法」で日本の平和憲法の意義を訴えた、アメリカ人映画監督 ジャン・ユンカーマンが、真の平和を求め、不屈の戦いを続けている沖縄の人々の尊厳を描いた渾身のドキュメンタリー。
ジャン・ユンカーマン