突然の事故で半身不随となってしまった男、リョン・チョンウィン。妻とは離婚、息子とも離れて暮らし、人生に何の希望も抱けないまま、ただただ日々を過ごしていた。妹ジンインとの関係もうまくいかず、慰みは唯一の友達である元同僚のファイとの会話と海外の大学に通う一人息子の成長だけ。そこに若いフィリピン人女性エヴリンが住み込み家政婦としてやってくる。広東語が話せない彼女に最初はイライラを募らせたチョンウィンだったが、片言の英語で会話をしながらお互いに情が芽生えていく。やがて、エヴリンが生活のためにやむを得ず写真家への道を諦めたものの、今でも心の中で夢を追い求めていることを知ったチョンウィンは、彼女の夢を叶える手助けをしようと思い始めるが…。
オリヴァー・チャン
『パラサイト 半地下の家族』をはじめ、2020年もますますアジアの映画が熱くなりそう。オススメ作品をピックアップした。
新人女性監督オリヴァー・チャンが描く『淪落の人』の日本版ポスタービジュアルと予告編が到着。本作の脚本に惚れ込んだ主演アンソニー・ウォンの10年ぶりの来日も決定した。
2019年、公開と同時に香港中を涙と感動で包んで大ヒット、現地の映画賞のみならず、第14回大阪アジアン映画際でも観客賞に選ばれた『淪落(りんらく)の人』(原題:淪落人/英題:STILL HUMAN)が、2020年2月1日(土)より公開されることが決定した。