波音が遠くに聞こえる海辺の町。駆け出しの映画監督・萩原大輔、潔癖気味のホテルマン・石橋彰人、未だ空気を読むことを知らない朝倉忠の3人が、東京を離れ、一軒家を借りて暮らしはじめる。萩原には他の2人には言えない秘密があった。萩原はホラー映画の脚本執筆に追われており、その取材のために、一軒家での生活を選んだのだった。一方、大家である岡野も頭を悩ませていた。隣人の藤原道夫が外国の資産家に一軒家を3億円で売るようにそそのかしたのであった。高額で家を売ることを目論む岡野と藤原は、萩原たちを追い出そうと家の水を止めたり、引越しの荷物を奪ったりと様々な嫌がらせをし、萩原たち3人は引っ越し早々サバイバル生活を強いられる。さらには一軒家に幽霊があらわれ出すが、ホラーの題材を探す萩原にとっては、願ってもない出来事なのだった。
cocoレビューを見る今野恭成