1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到し、閣議で問題視されたTBSドキュメンタリー史上最大の問題作と呼ばれた作品が半世紀の時を経て現代に蘇る。サブカルチャーの先駆者であり劇作家の寺山修司が構成を担当し、街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった本質に迫る挑発的な質問を、次々とインタビュー。長年タブーとされていた本作を、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」 という思いから、ドラマ制作部所属で、本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀は、1967年と2022年のふたつの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立った。
佐井大紀