『ヘルタースケルター』アジアでも大旋風の予兆 蜷川監督、台北で作品アピール

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『ヘルタースケルター』台北国際映画祭での蜷川実花
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先週末公開を迎え、大ヒットスタートを記録している『ヘルタースケルター』。沢尻エリカの5年ぶりの映画復帰作としてたびたび注目を集めてきた本作だが、映画完成前からアジア各国でその配給権をめぐり激しい争奪戦が繰り広げられ、その結果、台湾を始め、香港、韓国でこの夏公開されることが決定している。これに先駆けて、本作を引っさげ蜷川実花監督が台北にて開幕中の第14回台北国際映画祭にて舞台挨拶を敢行、大熱狂に包まれた。

カルト的人気を集める岡崎京子の同名コミックを、蜷川監督の指揮のもと、沢尻さんら豪華キャスト陣で映画化した本作。全身整形で作り上げた完璧な“美”を武器に、欲望渦巻く芸能界のトップに上り詰めたりりこが周りの人間を巻き込みながら疾走していくさまが圧倒的な映像美と共に描かれる。

アジア進出の皮切りとして、本作は同映画祭のガラ・プレミア部門の特別招待作品として出品されアジア・プレミア上映を果たしたが、一時“女優休業”を発表していた沢尻さんが登壇して話題をさらった日本での初日舞台挨拶からまもなく、翌15日(日)に蜷川監督は台湾に渡り、メイン・ゲストとして登壇した。台湾では写真家としても昨年大規模な写真展が開催され、『さくらん』も大ヒットを記録した蜷川監督とあって当日行われた舞台挨拶付き上映のチケットは30分で完売、会場は大勢のファンで満席に! 試写後のティーチ・インは観客から数々の質問が飛び出す熱気あふれるものとなった。

本映画祭のディレクターから沢尻さんの起用理由について尋ねられ、「整形してまで美貌を手に入れた女性の話なので、圧倒的にかわいくてみんなが好きな顔でなくてはならないので、外見という点で。演技力もあり、濡れ場やハードな露出もある役なのでそういうことができる気合いの入った女優魂のある人がいいなと考えると彼女しかいなかった」と語る蜷川監督。本作の題材である美容整形について質問が及ぶと、「整形手術自体については、やりたい方はやったら良いんじゃないかなと思うのですが、整形した人が整形を止められなくなっていく、依存していく、中毒性があることが恐ろしいと思います」と素直な胸中を明かす。この中毒にまさにハマってしまうのが主人公・りりこ。「美」の虜になる彼女を象徴するように劇中たびたび登場する「蝶」の存在も気になるところだが、「蝶はさなぎが蝶に美しく変身するとか孵化すること、はかない生き物なので、すぐに美しい寿命が過ぎ去ってしまうといったことの象徴として使いました」と監督。これから本作を鑑賞する方はぜひ注目してみてほしい。

台湾では8月24日、香港では9月24日より公開予定の本作は、今後日本のみならず、アジアを舞台に旋風を巻き起こしてくれそう。『ヘルタースケルター』は全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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