ジョン・ウーの手腕に感服! 女性が紡ぐ“愛”の物語も注目の『レッドクリフ』完結編
ジョン・ウー版「三国志」として大ヒットを記録した『レッドクリフ』の完結編。『Part I』では曹操軍と戦うために、劉備軍と孫権軍が同盟を結び、これから出陣! という“赤壁の戦い”の直前までが描かれたが、『Part II』ではいよいよその決戦が語られる。三国志の中で最も人気の高いこの戦いを、ジョン・ウー監督は“勇気と友情と愛”をテーマに、何ともドラマティックに仕上げた。
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見どころは、何と言っても前作以上にアクション・シーンが多いことだろう。元々「三国志」の好きな人にとっては、孔明が10万本の矢を調達するシーン、曹操船団を火攻めにするシーンなど、人気のエピソードが最新のCG技術によって大スクリーンで堪能できる、それはたまらなく嬉しいはず。一方、『Part I』を観たことで三国志ファンになった人にとっては、勇壮な武将たちをトニー・レオン、金城武、チャン・フォンイーという、アジアを代表する豪華キャストが前作に引き続き演じていることも魅力的だ。また『Part II』では、周瑜の妻・小喬と、孫権の妹・尚香──この2人の女性の活躍によって、監督が掲げるテーマのひとつである“愛”が深く描かれ、女性だからこその共感も。歴史モノはあまり見ないという人にもおすすめの1本となっている。
それにしても、登場人物が多く複雑な三国志の物語を、これだけ分かりやすく、しかもキャラクターひとりひとりを丁寧に描ききったジョン・ウー監督には脱帽。10億円の私財をつぎ込む価値のある作品だったのだと大いに納得。ちなみに総製作費は100億円!
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