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アナ・ケンドリック インタビュー “上司”ジョージ・クルーニーをおじさん呼ばわり?

『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、一躍若手実力派女優の筆頭に躍り出たアナ・ケンドリック。アカデミー賞の受賞はならなかったものの、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞をはじめ、各映画批評家協会賞をいくつも獲得。まさに本年度映画賞シーズンの顔と言える存在だったのがアナだ。そんな彼女がオスカーナイトの興奮も冷めやらぬ中、『マイレージ、マイライフ』の公開を目前に来日! 早速、映画賞シーズンを終えた感想を聞いてみると…?

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『マイレージ、マイライフ』 アナ・ケンドリック
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  • 『マイレージ、マイライフ』 - (C) 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved
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  • 『マイレージ、マイライフ』 - (C) 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.
『マイレージ、マイライフ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、一躍若手実力派女優の筆頭に躍り出たアナ・ケンドリック。アカデミー賞の受賞はならなかったものの、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞をはじめ、各映画批評家協会賞をいくつも獲得。まさに本年度映画賞シーズンの顔と言える存在だったのがアナだ。そんな彼女がオスカーナイトの興奮も冷めやらぬ中、『マイレージ、マイライフ』の公開を目前に来日! 早速、映画賞シーズンを終えた感想を聞いてみると…?

「実はすごくホッとしているところなの」と苦笑いを漏らすアナ。映画賞の授賞式ではドレスアップしたスターたちの華やかな光景がお約束だが「楽しんだことは確かだけど、ハイヒールを履くのに疲れちゃったから、ぺたんこの靴に戻ることができて安心してるわ」と本音をこっそり教えてくれた。
「ドレスからヘアスタイルまで、ものすごくおしゃれして、死ぬほど緊張しているのにカメラの前で『楽しいです!』って笑わないといけないし(笑)。レッドカーペットを歩くときは、『マイクを向けられても、変なことを言わないようにしなきゃ!』と気をつけるのに必死だったのよ」。

そんな映画賞シーズンのラストを締めくくったのがアカデミー賞。映画界最大の式典の思い出を尋ねると、「スティーヴ・マーティンと話せて嬉しかった!」と授賞式の司会者を務めた名優とのエピソードを嬉しそうに語る。
「“『マイレージ、マイライフ』の君は本当に可笑しくて素晴らしかったよ”と言ってもらえたの。コメディの権威でもある彼からそう言われて、すごく興奮したわ」。

スティーヴ・マーティンも絶賛する『マイレージ、マイライフ』は、企業の依頼でリストラ対象者にクビを言い渡す“リストラ宣告人”の主人公・ライアンが、空虚な人生をふと見つめ直すヒューマンストーリー。アナはライアンの部下であり、リストラ宣告のノウハウを彼から学ぶ新入社員・ナタリーをユーモラスに演じている。実はこのナタリー、以前からアナに注目していたジェイソン・ライトマン監督が彼女のために書いた役なのだそうだ。
「出演が決まってから、そのことをジェイソンに教えてもらったの。でも、その頃の私は経験が浅くてプロ意識の薄い新人だと思われたくない一心だったから、彼がせっかくそう言ってくれたのに、『そんなの日常茶飯事のことよ。私のために役を書いてくれるのはあなただけじゃないわ』というふりをしたの。それがプロの女優というもので、そうした方がハリウッドの一員らしいかなって思い込んでいたのよね。だから、ジェイソンは『嬉しくなさそうだな』と思ってしまったかもしれない。心の中では嬉しくて叫んでいたのよ(笑)」。

企業に出向いてクビを宣告するため、年間のほとんどを出張フライトに費やしていたライアンに対し、ナタリーはネットを通してのクビ宣告を提案。その現代っ子ぶりでライアンをひるませる。しかし、アナ自身は「ネットは苦手なの」と“非ナタリー”な一面を告白する。
「Facebookもやってないし、Twitterにもあまりアクセスしていなくて…。そもそも、メールのやりとりさえ苦手。面と向かって話す場合だって自分の気持ちを伝えるのが大変なのに、パソコンで文字を打って伝えるなんて私には難しすぎるわ」。

その一方、『マイレージ、マイライフ』のプロモーションで世界各国を回ったアナのフライトマイルは、ナタリーどころかライアン級なのだそう。
「おかげさまで、いっぱい貯まったのよ(笑)。映画の中でライアンが持っている“コンシェルジュ・キー(航空会社から最高のサービスを受けられる特権カードキー)”を、最近になって私も貰うことができたの。でも、使い方やメリットがいまいち分からないのよね…。何か大きな力を得てしまった気はするけど」。

ところで、主人公のライアンを演じたのは、あのジョージ・クルーニー。「彼は周りを和ませてくれる素敵な人」と言うアナだが、役柄さながら、実際のジョージとアナの間にもジェネレーション・ギャップがあった!?
「もちろん! 私にとってジョージはオジサンなの! 私はいつも彼をオジサン呼ばわりしてからかっていたわ。でも、それはジョージが私の背の低さをからかって、チビ呼ばわりするからなの。そのお返しなのよ!」

“オジサン”のジョージ、もといライアンは、若きナタリーの指導者に。では、女優としてのアナにも“指導者”はいるのだろうか。
「12歳のときに出演したブロードウェイの舞台で、私の母親役を演じていた人が、毎晩舞台に立つ前にこう言い聞かせてくれたわ。『愛する仕事を楽しめている私たちがどれだけ幸運な立場にあるか、どんなときも絶対にそれを忘れては駄目よ』とね。だから、疲れてしまったり、演じることのありがたみを忘れそうになったときは今でも彼女の言葉を思い出すようにしてるの」。

『マイレージ、マイライフ』は、人とのつながりを問う物語でもある。アナ自身、周囲の人々の存在に助けられながらの毎日を送っているようだ。
「正直に言って、映画賞シーズンの数か月間はとても忙しかった。何から何まで、本当に大パニックだったの。でも、その間ずっと私をサポートし続けてくれて、私が連絡を絶やしがちだったことも笑って許してくれた家族や友達との絆を改めて実感しているの」。

前2作に続き、ジェシカ役を演じる『トワイライト』シリーズのほか、セス・ローゲン製作のコメディなど、出演作が続々と待機中。「自分自身にとってチャレンジになるようなことを続けていきたい」と語る。
「同じような役を演じるのではなく、常に新しいことに挑戦し続けていきたい。もちろん、リスクを伴うことだし、すごく怖いけど、それこそが女優業の楽しさ。チャレンジし続けることが大事だと思う」。

ちなみに、『マイレージ、マイライフ』ではシンディ・ローパーの名曲「タイム・アフター・タイム」をカラオケで熱唱するシーンを披露し、「私に歌わせるのがどんなに危険か、このシーンを観てもらえれば分かるわ」と笑うアナ。少々危険で(!?)、とびっきりキュートなアナのチャレンジはまだまだ続く。

《渡邉ひかる》

映画&海外ドラマライター 渡邉ひかる

ビデオ業界誌編集を経て、フリーランスの映画&海外ドラマライターに。映画誌、ファッション誌、テレビ誌などで執筆中。毎日が映画&海外ドラマ漬け。人見知りなのにインタビュー好き。

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