ジョージ・クルーニー主演のアカデミー賞5部門6ノミネートを果たした『マイレージ、マイライフ』。本作のエンドロールで流れる、原題と同じ「Up In The Air」というエンディング曲を高音の息が交じった声で歌っているのは、ケヴィン・レニックという男。この曲と彼の存在が、劇中の物語、そして映画のテーマともあいまっていま、全米で大きな話題を集めている。
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ジョージ・クルーニー主演のアカデミー賞5部門6ノミネートを果たした『マイレージ、マイライフ』。本作のエンドロールで流れる、原題と同じ「Up In The Air」というエンディング曲を高音の息が交じった声で歌っているのは、ケヴィン・レニックという男。この曲と彼の存在が、劇中の物語、そして映画のテーマともあいまっていま、全米で大きな話題を集めている。
一昨年、52歳の秋にレニックは長年にわたって校正係として勤めていた広告代理店からリストラされてしまう。彼はそこで、若年の頃から持っていたシンガーソングライターになるという夢の実現を決意する。52歳でミュージシャンへの転向など、多くの人が無謀と思うだろうが、運命の女神は彼を決して見捨てなかった。彼は、大学の講義の場で本作の監督ジェイソン・ライトマンと出会い、この「Up In The Air」のオリジナル曲を収録したカセットテープを手渡し、自らの境遇を監督に語って聞かせた。映画のテーマ、価値観を反映した彼の曲は、何と監督に渡されたカセットテープそのまま、オリジナルのバージョンが映画でも使われることが決まったのだった。