【シネマカフェ的海外ドラマvol.312】新たな“名探偵”誕生！「エレメンタリー　ホームズ＆ワトソン in NY」＜前編＞

あのシャーロック・ホームズが現代のロンドンで活躍する名探偵だったら？　というユニークな発想の下で作られたドラマがいまや世界的に大人気の「SHERLOCK／シャーロック」なら、あのシャーロック・ホームズが現代の…

最新ニュースコラム

2014.7.8 Tue 21:00

注目記事

あのシャーロック・ホームズが現代のロンドンで活躍する名探偵だったら？　というユニークな発想の下で作られたドラマがいまや世界的に大人気の「SHERLOCK／シャーロック」なら、あのシャーロック・ホームズが現代のニューヨークで活躍する名探偵だったら？　という発想の下で新たに作られたのが「エレメンタリー　ホームズ＆ワトソン in NY」。

今月は前後編にわたり、注目ドラマ「エレメンタリー　ホームズ＆ワトソン in NY」を徹底解剖。ホームズとワトソンを演じる主演2人に、それぞれの視点からドラマについて語っていただきます。まず、前編では、シャーロック・ホームズ役のジョニー・リー・ミラーと一緒にドラマの全貌に迫っていきましょう。

海外ドラマ・ファンには「弁護士イーライのふしぎな日常」でもおなじみのジョニー・リー・ミラーは、イギリス出身の実力派俳優。『トレインスポッティング』から最近の『ビザンチウム』まで、映画界でも活躍中です。いまや活動の拠点をアメリカに置くジョニーですが、「エレメンタリー」のホームズも、実はアメリカにやって来たイギリス人の設定。そこには、ある事情が関わっているとジョニーは言います。

「彼は麻薬常用者のリハビリ施設を出たばかりなんだ。以前はスコットランドヤード（ロンドン警視庁）で顧問を務めていたんだけど、何か厄介なことが起こり、ロンドンからニューヨークにやって来た。詳しいことはまだ分からないけどね。リハビリを終えた彼は、顧問の刑事としてもう一度、捜査に情熱を見出したいと思っている。物語はそんな状態で始まるんだ」。

ホームズに優れた捜査能力があるのは、どうやらアーサー・コナン・ドイルの原作小説と一緒のよう。ただし、ジョニー版ホームズは薬物依存からのリハビリ中。加えて、全身がタトゥーだらけで、超リッチな父親を持つお坊ちゃまで、女性関係に奔放なイケメンというのも押さえておきたいポイントです。

「もし僕が『この有名なキャラクターを見てくれ！』という気持ちでこの役に取り組んでいたら、おそらく力が入り過ぎてしまうか、プレッシャーに押しつぶされてしまっただろうね。そうではなく、素晴らしいことに僕は膨大な量の文学作品を参考に、情報の宝庫から自由にアプローチすることができるんだ。アーサー・コナン・ドイルの本は全部読んでいるしね。その上で、キャラクターに色をつけていくことができる。それが僕のやり方と言えるんじゃないかな」。

そんな中、もちろん人物像の核になるのは“捜査の天才である”ということ。不遜な態度でさらっと謎を解くことに、ホームズらしさがあるのは確かです。「彼は人に謎を解き明かして聞かせることを楽しんでいるんだ。誰かを現場へ一緒に連れていき、自分の優れた能力を披露するのが好きなんだろうね。原作小説のホームズは“私は特別なことをやっているわけではない”という態度を取るのだけど、そういった彼の人柄は僕たちのドラマにも取り入れられているよ」。

とは言え、いくらオレ様な態度で威張りながら謎を解いても、事件に集中するあまり常識外れな行動を取っても、なぜか憎めないのがジョニー版ホームズ。その理由を、製作総指揮のカール・ベヴァリーはこう語ります。「ジョニーには多くの人に好かれるようなところがある。ハンサムであると同時に、どこか温かく優しいんだ。彼自身の好感度がホームズに欠かせないのは確かだね。多少やり過ぎても、ジョニーのホームズなら大目に見てもらえるんじゃないかな」。

後編では、ワトソン役のルーシー・リューと共にドラマを徹底検証…していきますが、なぜ女性のルーシーがワトソンを演じるのでしょうか？　その経緯と謎にも迫ります！

■「エレメンタリーホームズ＆ワトソン in NY」DVD-BOX Part1
発売日：7月9日（水）※同時レンタル開始

■「エレメンタリーホームズ＆ワトソン in NY」DVD-BOX Part2
発売日：8月6日（水）※同時レンタル開始

価格：各9,300円＋税
発売元：パラマウントジャパン
TM＆(C) 2014 CBS Studios Inc. CBS and related logos are trademarks of CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved. TM, (C) ＆ Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

《渡邉ひかる》