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最新ニュース コラム記事一覧(131 ページ目)

互いを分かりあいたいと願うことこそが愛なのだ『メゾン・ド・ヒミコ』レビュー 画像
text:Shiho Atsumi
text:Shiho Atsumi

互いを分かりあいたいと願うことこそが愛なのだ『メゾン・ド・ヒミコ』レビュー

娘を捨ててゲイになった父と、その父を憎みながら孤独な人生を生き抜いてきた娘、そして年若く美しい父の恋人の男。3人が過ごした最期の夏に分かったのは、互いを分かりあいたいと願うことこそが愛なのだということ…とシットリ書いちゃったが、一番面白かったのはゲイの老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」の個性あふれるゲイ爺さんたち。ラブリー系にインテリ系、マッチョ系、男気系、いろもの系…そのキャラがあまりに濃いので、こんな爺さんたちをゲイっていう一点だけで一括りにできるかっ!という気分になり、プロセスはどうあれ非常にまっとうな結論へと導かれる。中でも一番笑ったセリフは「味海苔みたい!味海苔みたい!」。この爆笑を映画で味わってほしいなあ。オダギリジョーが恐ろしいほどに美しく、特にダンスホールのソファで足を組んで座るショットは鼻血もの。

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.4 ハリウッド・スターも登場! ロンドンの演劇事情 画像

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.4 ハリウッド・スターも登場! ロンドンの演劇事情

私、今ロンドンに来ています。テロ警戒中で不穏な空気が漂っている?…と思いきや、珍しく快晴の日々が続いているせいもあるのでしょうか、なんだか夏特有ののびのびムードが満点。ヨーロッパ各地からバカンスで訪れている人も多く、家族連れの姿も目立ちます。

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.3 『28日後...』の3年後…。ダニー・ボイルの新境地? 画像

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.3 『28日後...』の3年後…。ダニー・ボイルの新境地?

待ってました! ダニー・ボイルの最新作、『ミリオンズ』の公開がついに秋に決定しました。あのユアン・マクレガーの出世作でもある2作、『シャロウ・グレイブ』&『トレインスポッティング』で注目を集め、イギリス映画ブームを牽引したボイル。『普通じゃない』『ザ・ビーチ』は、“いかにも”なハリウッド色がミエミエで、本来、彼の作品が持っているドロ臭さや皮肉っぽさが消えていて、あまりに整いすぎた感じが、残念な作品。そんな彼が『28日後...』で、本領を再び発揮したのは、2002年のこと(日本公開は2003年)。その前年には、『ストランペット』『ヴァキューミング』の2作を撮っているものの、ファンの多い日本ですらあまり話題にならず。

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.2 『理想の女』ならぬ、“話題の女”スカーレットが見せるファッション 画像

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.2 『理想の女』ならぬ、“話題の女”スカーレットが見せるファッション

年上の男性とのスキャンダラスな恋、挑発的な発言、という年齢のわりにはムンムンなフェロモン…と、何かとお騒がせなスカーレット・ヨハンソン。ゴシップ欄に登場する頻度と、映画界での活躍は、彼女の場合どうやら比例しているようで、マイケル・ベイ監督の元でSF作品『アイランド』を撮ったかと思うと、オスカー・ワイルド原作の戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」を映像化した『理想の女』(日本公開9月)に出演するなど、「ますますご清勝のこととお喜び申し上げます」ってところなのです。

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.1 サリー・ポッター監督の新作に注目!! 画像

今年下半期は、イギリス映画に注目!! vol.1 サリー・ポッター監督の新作に注目!!

いよいよ8月、夏真っ盛り。お休みの予定はお決まりですか? 私は、近々、英国へ行く予定なので、なんとなく気分はグレート・ブリテン! そこで、今月はイギリスに関連した映画の話題をお届けします。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.4 『霊 リョン』 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.4 『霊 リョン』

今週の話題は、韓国ホラー映画『霊−リョン−』。韓国でも、変わらず強い人気を誇るホラーですが、多く製作されるなかでも、昨年の話題をさらった作品とか。ホラーの定番である“血”を見せず、“水”を使った演出が効果的だったことにも注目が集まりましたが、何より話題となったのは、キム・ハヌルが主演したこと。

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー 画像

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー

全米はもちろん、世界各国での公開時には様々な議論を呼んだ注目コメディ。いわゆるブラック・ジョーク的な面白さを期待していると、ちょっと想像を超えるかもしれません。ひたすら超過激シーンの連発によって笑いを作りだしている本作には、『サウスパーク』ファンでさえも笑えない可能性有り…。R-18指定には、それなりのわけがあるというものです。 それでも劇中の歌を始め、何役もの声を担当しているトレイ・パーカー監督とマット・ストーンには脱帽! 顔から指先まで、驚くほど細かい動きをする人形たちにも思わず感心してしまいます。

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー 画像

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー

『チーム★アメリカ』略して“チム★アメ”。なにかに似ていると思いませんか? そう、「アメとムチ」です。ブラック・ジョークという名の甘い罠(アメ)にだまされてはいけません。そんな生ぬるい期待をムチで滅多打ちにする暴動・暴言の限りはジョークどころか超がつくほど本気です。さらにそのムチは〈チーム・アメリカ〉のメンバーたちにも容赦なく向けられます。メンバーに課せられる数々の苦難といったら…! 自分たち自身ですら笑い飛ばす潔さこそが、監督であるトレイ&マットの本領でしょう。パロディにかける彼らの恐るべき執念にはただならぬものを感じます。ちなみにこの映画をひと言で言うと「悪いのはゴリラよ!」です。どういう意味かは本編を観てのお楽しみに…。

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー 画像

『チーム★アメリカ/ワールドポリス』レビュー

アメリカ公開時期にえらく政治的要素が強調されていたチム★アメ。まあ観てみてください。外交って何? アメリカって何様さ? そんなことは皮肉って、忘れて、バカになって笑ってみれば? そう、兎にも角にもおバカな映画なんです。市民も構わず銃を撃ちまくったり、ハリウッドスターが国際警備組織にいきなりスカウトされたり、世界中の貴重な建造物もどかどかと破壊したり… つまりありえないことだらけ。でもこんなおバカな作品を、そのポップなセンスでコツコツと創り上げてしまったマット&トレイに乾杯!! 日本人にはつくれないだろうなぁ、チム★ジャパ。

『ふたりの5つの分かれ路』レビュー 画像

『ふたりの5つの分かれ路』レビュー

結婚って本当に難しい、赤の他人が人生をともにするのは大変なことなんだな〜と実感しました。ストーリーは1組のカップルが離婚調停をするシーンから、2人の出会いまでをさかのぼるという不思議な展開で進みます。結婚式・出産などの人生の節目で、あってはならない小さな歪みが起こっていくのですが、なんともショックな事件ばかり。私にとっては「こりゃ離婚するわな…」と思っちゃうような出来事なのでした。あと注目すべき点は、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ演じる妻が着用している水着の可愛さ。2人が出会ったシチリアの海で着ていたワンピースとビキニが超キュートなんです! シンプルな色にちょっと変わったデザイン、これを観てから、ずっとあの水着を探しています!

『ふたりの5つの分かれ路』レビュー 画像

『ふたりの5つの分かれ路』レビュー

現在から過去へ遡っていくラブストーリー…というと先に公開された『エターナル・サンシャイン』を思い出しますが、前者の時間の流れが"円"であるとしたら、本作は一方通行の"線"です。つまり、破局は出会いにつながらず、一度巻き戻した時間は二度と再生されないのです。ヒロインのヴァレリア=ブルーニ・テデスキは日本ではあまり馴染みがありませんが、元スーパーモデルで現在はシンガーとしても活躍するカーラ・ブルーニの姉でもあります。主演の2人が別れる前のダンス・シーンはたまらなく悲しい予感に満ちていますが、初めて出会った日、夕陽に向かって海の中を歩んでいく2つの背中には確かに幸せな未来が見えるのです。「たとえ今が幸せでなくても、かつて幸せだったことが消えたわけではない」。そう考えるとこれは悲劇ではなく、喜劇なのかもしれません。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.3  『マラソン』 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.3  『マラソン』

この際、正直に言ってしまいましょう。私は『フォレスト・ガンプ 一期一会』が苦手です。ついでに言うと『I am Sam アイ・アム・サム』も。自閉症、知的障害などを扱った作品は、それだけで「心温まる物語」と認識されてしまうもの。だから、私のように、「苦手」なんて告白すると、まるで非人のように思われてしちまいがち。ほとんどの場合、そのテーマの扱い方に違和感を覚えることが多いのです。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.2 『コーチ・カーター』 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.2 『コーチ・カーター』

数々ある夏休み映画の中で、ほとんど気に留めていなかった作品『コーチ・カーター』。ところが、これが観てびっくり。涙が幾度となくぽろぽろと。あまり期待していなかっただけに(ごめんなさい!)、観終わった後の喜びもまたひとしおなのでした。

『皇帝ペンギン』レビュー 画像

『皇帝ペンギン』レビュー

極めてシンプル! ここまでムダのない作品があっていいのでしょうか!? 登場するものはペンギン、氷、雪。あとは捕食の関係にあるアシカや肉食の鳥。それでここまでの世界観を広げられるのはなぜ?と自問自答してみたところ、それは、映像と同じくしてペンギンたちの生き方がシンプルだから。種を存続するために生きている。それだけのために危険を伴った長い長い行進をする。はっきりいって今の自分が忘れかけていることなのです。情報や物が溢れる時代の中でどうしたらいいかわからず混乱したり、何をやりたかったのか忘れてしまう… そんな人たち(私)は自分を顧みるいいきっかけになりました。はい、私は泣いてしまいました! 子ペンギンの可愛さにも泣けますよ!

『皇帝ペンギン』レビュー 画像

『皇帝ペンギン』レビュー

この映画の成功の元はなんといってもドキュメンタリーを無理やりドラマにしてしまったことです。巷に数多あふれるネイチャー・ドキュメンタリーですが、そろそろマンネリ化してきた様相も否めません。純愛ブームや韓流ブームなどにもみられるように、世間は今ドラマを求めているのです。物語はあるひと組のペンギンカップルをメインに語られていきますが、あまりにたくさんのペンギンが出てくるので、最初に出てきたカップルが後に出てくるカップルと同じ組み合わせだと言われても真偽の見分けようがありません。でも、これをヤラセといって批判することはできません。なぜならこれはドラマなのです。だから嘘をついてもよいのです! あと、意外に笑えるのが要所要所で入るペンギンたちのコメント。エミリー・シモンによるキュートな歌も要チェックです。英語の歌詞をよく聴くと全く違った映画に見えるかも…!?

『皇帝ペンギン』レビュー 画像

『皇帝ペンギン』レビュー

親が子を、子が親を、子が友達を……、我が日本では信じがたい事件が次々に報道される昨今だからでしょうか、親子愛、隣人愛に溢れた皇帝ペンギンたちの姿を描くこのドキュメンタリーに、より一層胸を打たれました。月並みな表現で恐縮ですが、こんなにピュアに感動したのは久しぶりです。営巣地へ向けて行進する群れの姿、やがて訪れる求愛のダンス、そして産卵、大切な卵を何ヶ月も食を断ち温める雄たちがブリザードからスクラムを組むようにお互いを助け合す一連の行為は、私には苦行・修行のようにもうつりました。そこに知恵や工夫による改善が入る込む余地はほとんどないのでしょう。しかし「自らを偉大なる存在と自認する人類よ、彼等の行為を“愚かなり”と奢った目で見ることなかれ」です。昨今の事件の話に限らず、我々人類が積み重ねる愚行の数々を省みて、皇帝ペンギンから私は学びたい。この夏、ぜひ親子でご覧いただきたい1本です。

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.1 思わずほろり。生物学者の愛を感じるネイチャー系ドキュメンタリー 画像

2005年、夏のおすすめはこの映画! vol.1 思わずほろり。生物学者の愛を感じるネイチャー系ドキュメンタリー

巷では、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』だとか、『宇宙戦争』だなどと騒いでいます。そういった大作はもちろん、さすがに面白い。ですが、シネマカフェでは、シネマカフェらしい夏映画をお奨めしたいと思います。

映画で知る、母の愛 vol.5 母と娘の思わぬ悲劇。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』 画像

映画で知る、母の愛 vol.5 母と娘の思わぬ悲劇。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

今月は、1週分多くコラムをお届けしています。そこで、いつもとは違った切り口の番外編を1本。6月は「母の愛」をテーマにお送りしてきましたが、近々公開される超話題作にもありました、母と子の物語。

『アルフィー』レビュー 画像

『アルフィー』レビュー

主人公のアルフィーを演じているのは、今ハリウッドで最も美しい男と称されるジュード・ロウ。本作はアルフィー自身が、彼をとりまく数々の情事について観客に語りかけながら進むので、まるで1対1で彼と話しているかのような気持ちになります。あのブルー・グリーンの目に見つめられれば、いつまでも懲りない浮気性も、女を完全に見下した傲慢さも、すべて許してしまいたくなる気持ちをちょっと理解できるかも…? もちろん本作での共演がきっかけで交際が始まった婚約者、シエナ・ミラーとどこで恋に落ちたかをミーハー心で想像するのも楽しいですよ。ちなみに結婚はまだ先のようですが、現在ふたりで再共演作を探しているとのこと。こちらも楽しみ!

『アルフィー』レビュー 画像

『アルフィー』レビュー

「人には賞味期限がある」「どんな美人にも彼女に飽きた男がいることを忘れるな」「誘うのは簡単、追い出すのが難しい」など、勝手ばかり言い放つ、鼻持ちならない美男子アルフィー。こんな“女の敵”だって、ジュード・ロウが演じればスタイリッシュ…などと思うのはきっと、“ちょいワル”に憧れる勘違い親父か、夢見がちな少女だけでは? それだけに、彼が人生の奥深さを実感するラストはなかなか。さらには、彼より何枚も上手な大人の女(スーザン・サランドン)の存在も、なかなか痛快!

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『アルフィー』レビュー

アルフィーは言ってしまえば“全男性の代表”。良くも悪くも男というものを正直に描いています。彼の行動に共感できることも多く、恋人に素っ気なく接してしまう態度や冷めた恋愛観なども納得できてしまうものだから、リアリティという点ではかなり真実味たっぷりだと思いました。まあ、作品的には過度な表現がされているから女性は“オーバーな演出”って思ってるかもしれないけれど、実際はリアルなんですよ。勿論、アルフィーが100%正しい訳じゃないから、男性は更に複雑な気持ちになるんですけどね。アルフィーをお手本にするもよし、反面教師にするもよし。果たして、女性は『アルフィー』でなにを感じるのでしょうか?

映画で知る、母の愛 vol.4 『Dear フランキー』でシングル・マザーのファッションをチェック 画像

映画で知る、母の愛 vol.4 『Dear フランキー』でシングル・マザーのファッションをチェック

映画とファションの関係についてあえて語るとなると、ついゴージャスなものに偏りがち。あの女優はこのブランドをお気に入りとか、この女優がレッドカーペットで着ていたのは、このデザイナーのオートクチュールとか。でも、決してゴージャスではないけれど、好感の持てるファッションというのが、映画の中には存在します。

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