学⽣時代に友だちだった〈僕〉とユウスケのもとに、友⼈の森が⾃殺したという報せが届く。就職はしたものの上司からすべてを否定され、「この社会で夢など⾒てはいけない」とSNSに想いをアップすることで何とか⾃分を保っていた〈僕〉と、毎⽇が楽しければそれでいいと刹那的に⽣きてきたユウス ケ。森の死をきっかけに“⽣きること・愛すること”を⾒つめ直す⼆⼈に、〈僕〉の書き込みに共鳴し特別な⾃分になりたいと願う〈私〉と、ユウスケとの結婚がからっぽな⼼を満たしてくれると信じる菜穂の時間が交錯していく。⻘春の出⼝に⽴った4⼈が⾒つけた、きらめく明⽇への⼊⼝とは?
清水康彦