最新ニュース コラム記事一覧(227 ページ目)
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水も滴るいい女たち vol.3 狩人を支える筋金入りのロハスな女
「水も滴るいい女たち」、第3弾は、夫を支える良妻像をナチュラルに見せてくれた『狩人と犬、最後の旅』のメイ・ルー。物語は、カナディアン・ロッキーで、本物の狩人として暮らすノーマン・ウィンターの、自然と調和した生活を描いたもの。といっても、完全なるドキュメンタリーではなく、彼の人生からインスパイアされた、犬ぞり犬、自然、獲物たちとの共存を切り取っていくのです。森の木が伐採され、多くの動物が消えていく中で、生活のために動物を獲って肉を皮を得る。ノーマンは、動物を殺すことについてこう話します。「許しは請わない。感謝するだけだよ」。必要な分だけ獲りながら、自然界のバランスをとっている自分たちは自然の一部であり、森の番人だと胸を張る。そんな男との生活は、当然ながら過酷きわまりないものです。
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『UDON』レビュー
一体、どれだけの観客がこの映画を観終わった後にうどん屋へ駆け込むことだろう。劇中に登場するメニューにそそられることはよくあるけれど、「何が何でも食べたい!」という衝動に駆られ即実行というのは珍しい。まさに、うどんに取り付かれてしまう映画なのだ。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.5 世界の流行はこの人が作る! パトリシア・フィールド
元ヴォーグの編集長アシスタントが書いたことで、出版業界、ファッション業界の裏側がたっぷり暴露されていると話題になった小説「プラダを着た悪魔」。以前、シネマカフェのブログでお勧めしたことがあったけれど、やっと待望の映画が完成。現アメリカンヴォーグの名物編集長、アナ・ウィンターがモデルとも言われる“悪魔のようなボス”にメリル・ストリープ。彼女に散々こき使われる新人アシスタントに、『ブロークバック・マウンテン』で評価を高めたアン・ハサウェイとキャストが魅力。そこに加えて、華やかな世界を舞台にしているだけに、話題なのが絢爛豪華なハイ・ファッション。タイトルになっているプラダはもちろん、シャネル、ドルチェ&ガッバーナ、フェンディ…などなど、ここではリストアップできないぐらい沢山の高級ブランドが湯水のごとく登場する。
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水も滴るいい女たち vol.2 人気俳優もメロメロに。強力な女優オーラを持つケイト
世界のヒーロー、スーパーマンが帰ってきた! というわけで、タイトルはそのまんま『スーパーマン リターンズ』。どんなに些細な事件、事故をも軽視せず、世界の果てまで飛んでいく、我らが英雄。しかも、とびきりかっこいい! 本当に、こんな英雄がいてくれたらいいのに。映画を観ていると本当に心からそう願いたくなってしまいます。と、同時に、妙にうらやましいのがロイス・レイン。ヒーローものにはつきものの、美しきヒロインです。
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『スーパーマン リターンズ』レビュー
危機のあるところにヒーローあり──助けを求めれば必ず参上してくれる、そんな無敵で格好いいヒーローがいつの時代にもどの国にも存在するものだが、スーパーマンほど世界共通して有名なヒーローはいないのではないだろうか。スーパーマンの誕生は1938年に遡る。コミックでデビューを飾り、アニメ、映画、テレビと数多くの作品が製作されたが、やはりクリストファー・リーヴ主演で映画化された人気シリーズが日本人にとっての代表的なスーパーマン。そんな永遠のヒーローとして歴史に名を刻んだ男が“リターンズ”として現代に再登場するというのだからファンならずとも期待が膨らむのは当然のこと。スーパーマン世代もそうじゃない世代も楽しめる娯楽映画として帰ってきたのだ!
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『ラフ ROUGH』レビュー
昨夏の『タッチ』に続き、今夏はあだち充作品の中でも評価の高い『ラフ』が映画化! 高校の水泳部を舞台に商売がたき同士の和菓子屋の娘と息子の恋を描いた、現代版『ロミオ&ジュリエット』なのだが、この映画『ラフ』の何がすごいかって──夏、プール、恋というサマー・ムービーに欠かせない三拍子が揃っているうえに、主演が長澤まさみ×速水もこみち! これは原作ファンならずともひと夏の爽やか〜な恋に酔いしれたいと思ってしまうはず。もこみち君の華麗でダイナミックな泳ぎ、長澤まさみちゃんのスレンダーな水着姿に見とれつつ、競泳シーンは本物さながらの試合を見ているような迫力を味わえてしまうのだ。もちろん、青春映画ならではの甘酸っぱい恋も健在。思うように気持ちを伝えられなかったり、好きなのに強がってしまったり。そんな「好き」の一言がいえない十代の揺れる恋心にもどかしさを感じながらドキドキ……という感じでみどころは盛りだくさん! でも、なぜか印象深いのは歌謡曲喫茶「チロリン」の店長。あのインパクトには全てが負けそうな気も(笑)。
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『太陽』レビュー
世界12ヶ国で絶賛をうけながらも、昭和天皇を主人公にしているだけに、日本での公開は不可能と言われた『太陽』。まず驚いたのが、イッセー尾形が昭和天皇にあまりにも似ていること。1980年から一人芝居をはじめ、今でも海外公演を毎年定期的に行えるだけの実力がある俳優だからこそ、かもしだせる佇まいなのでしょうか。とにかく本作は毎年終戦記念日が近づくと、テレビなどで放映している戦争番組とは一線を画する作品です。監督はロシアを代表する映像作家のアレクサンドル・ソクーロフ。そういえば人間性を深くえぐり出すようなこの内容は、まるでロシア文学のよう。現人神として、大事に大事にあまりにも畏れ多く扱われていた人の、幼なさと優しさが胸に響きます。あまりにも大きな役割を生まれながらにして背負っていたひとりの人間、天皇ヒロヒト。もちろん本当の昭和天皇が終戦の時どう思っていたかは分かりませんが、イッセー尾形の名演とあいまって、上質なドキュメンタリーを見ているような気にさせられる作品です。
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映画にまつわるファッション小噺 vol.4 映画顔負け。話題のスタイリッシュな海外ドラマ
『LOST』(AXN)、『Lの世界』(FOXlife)など、近頃面白い海外ドラマが、日本でも比較的早く見られるようになったことは、以前、Blogでもご紹介したとおり、今は、映画に引けをとらないくらい、TVドラマもスケールや質が高くなっているけれど、強い影響力を持った流行発信を行っていることも話題。
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世界の映画館 vol.01 ウランバートル
最近、シネコンが多くなっている。それは日本だけはなく、海外を旅していてもそう感じることが多い。もちろんシネコンにはシネコンの魅力がある。以前は、この作品を観るという目的を持って映画館に行くことが多かったのだが、時間が開いたから、映画でも観ようとシネコンに行き、その時間に合わせて観た作品が意外によかったりして、得した気分になることはシネコンのおかげである。
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水も滴るいい女たち vol.1 予測不可能なハリウッドの小悪魔、スカーレット
先月の美男子特集に続き、今週は見目麗しい女子を特集いたします。まずは、7月のコラムでご登場いただいたジョナサン・リース・メイヤーズの相手役を『マッチポイント』で務めているスカーレット・ヨハンソンから。
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『ユナイテッド93』レビュー
誰もが忘れもしない2001年9月11日。世界貿易センタービルへの2機、ペンタゴンへの1機とともにハイジャックされ、ペンシルヴァニアに墜落した“第4の旅客機”ユナイテッド航空93便。この映画は、その乗客、乗員40名が迎えた“運命の時”を描いた壮絶な人間ドラマを描いています。他機がおこしたテロの事実を知った後に、人々が体験する恐怖と絶望、そしてそこから生まれた果てしない勇気を如実に伝える本作は、まさにあの事件の追体験。もちろん、好ましい体験ではないけれど、自分たちの飛行機を凶器にさせまいとする人々の強さを通し、人間の神聖さを知る素晴らしい機会となるはず。監督は、二度と目にしたくないような事件についてでも、“真実を描くことの意義”を信じるポール・グリーングラス。映画化はまだ早いとの声もある中で、「難しくても正しいこと—この映画に関わることはまさにそれでした。事件が起きたことは否定できないのですから、むしろ多くの人に真実を語り、その中で彼らに生きていて欲しかったのです」と本作の存在意義をとなえています。綿密な調査と真摯な祈りの末に実現したこの人間賛歌。きっと犠牲者への最高の鎮魂歌ともなっているに違いありません。
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注目の美しい男たち vol.4 今や、誰もが知る存在に。苦悩する英雄、ジネディーヌ・ジダン
今、何かと話題になっているジネディーヌ・ジダン、愛称「ジズー」さま。1998年のFIFAワールドカップ・フランス大会での活躍で注目を集めていた彼ですが、今回の“頭突き事件”をきっかけに異様に有名になりました。海外のサッカー事情など何一つ知る由もないウチの母ですら、「ジダンがどうした」「ジダンがああした」などと日常会話の中で彼の名前を口にするほど。あれだけ、ワイドショーやニュース番組が騒いでいれば当然のこと。さほどの悲劇も喜劇も発生せず、いまいちピリッとしなかった今回のワールドカップでしたから、最後の最後でジダンが起こした“大事件”は、格好のネタといえるのでしょう。
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『ゲド戦記』レビュー
宮崎吾朗氏、第一回監督作品。アニメーション界の巨匠、宮崎駿の息子とあって、これが初メガフォンとは本当に驚き。もちろん、父を支えてきたベテランスタッフたちの協力あってのことだとは思うけれど、その完成度は立派なもの。ただ、きれいに完成していること=傑作ではありません、少なくとも映画の世界では。稚拙な演出に情熱がほとばしっていたり、ひとりよがりなまでの独創性が作家の個性を際立たせていたり。そういう意味では、壮大なる夢や切実な願いを作品に必死で練りこむ父・駿氏の作品の方が生き生きしていて若々しい。残念ながら、この作品には破天荒な独創性や、圧倒的な想像力は感じられないのだから。もちろん、父と比べられることを承知で、大役に挑んだ吾朗氏の勇気には感服。もしかして、立派な父親を疎ましく感じ殺害してしまう主人公の少年アレンと、父に反対されながらも監督となった吾朗氏の持つ葛藤&ジレンマは、ちょっと似た部分があるのかも。ところで、驚いたことがもうひとつ。ゲドって主役じゃないんです。タイトルから、てっきりそうかと思ったのに…。それゆえに、この映画がゲドってどんな人という興味をそそってくれたのは確か。原作が読みたくなりました。

