フランス女優って、どうしてあんなに美しく脱力しているのでしょう。とろんとした視線。しどけない仕草。ふんわりとまとめた髪の毛。好んで着るのは、てろんとしたしなやか素材。締め付け下着なんてもってのほか、ノーブラを好んでいたりする…。これを、ハリウッド女優が真似たりしたら、単なるだらしない人になりかねません。
『その男、凶暴につき』('89)に始まり『HANA-BI』('98)、『座頭市』('03)ではそれぞれヴェネチア国際映画祭の金獅子賞と監督賞を受賞した北野武監督。“世界のキタノの最新作!”というだけで日本人、いや世界中の人々が興味を抱くということはもう説明無用だろう。新作ごとに注目を浴び、衝撃を与え続けてきた彼が、監督13作目となる本作『監督・ばんざい!』で見せたものは──衝撃というよりも笑撃のバラエティ・ムービーだった。
マッチョな男たちが肉と肉をピッタンピッタンぶつけ合う音が耳に残りそうな、ムンムンと濃密に漂う男臭に窒息させられそうな、料理に例えるなら相当スパイシーで盛りだくさんな…、『300[スリーハンドレッド]』はそんな映画だ。
いよいよ始まりましたね、ヨーロッパ最大の映画祭、カンヌ国際映画祭。60回目となる今年の日程は、5月16日〜27日まで。記念すべき年として、5大陸25か国から名監督35人が集まり製作した「劇場」をテーマにした短編映画も上映されるそうで、これも目玉のひとつです。フィンランドのアキ・カウリスマキ(『過去のない男』)、ドイツのヴィム・ヴェンダース(『パリ、テキサス』)、フランスのクロード・ルルーシュ(『男と女』)、イギリスのケン・ローチ(『麦の穂をゆらす風』)、メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バベル』)、アメリカのコーエン兄弟(『ファーゴ』)、マイケル・チミノ(『ディア・ハンター』)らと並んで、日本からは北野武監督も参加。「監督週間」には、ダウンタウンの松本人志による初監督作品『大日本人』も招待されているので、日本からの注目も高まりそうです。
教え子とのセックス・スキャンダルを起こしてしまうシーバ、彼女に特別な感情を持ち、秘密を共有することで友情を得ようとするバーバラ。2人の女性教師を中心にして描かれるのは、孤独、嫉妬、妄想、エゴ──。英米それぞれのベストセラー・リストに載り、映画化権をめぐり激しい争奪戦が繰り広げられたゾーイ・ヘラーの原作小説を大胆に脚色して出来上がったこの『あるスキャンダルの覚え書き』物語には、そんな誰もが持つ感情が滑稽に、しかしショッキングに綴られているのだ。
マイケル・スコフィールド然とした佇まいで、シーズン2の見どころを中心に、「プリズン・ブレイク」にまつわるあれこれを語ってくれたウェントワース。しかし、インタビューも終わりに近づくと、「ウェントワース自身のことを聞きたいなあ」とウズウズし始めた取材陣。そんな私たちの思いを知ってか知らずか、プライベートに関する質問にも嫌な顔ひとつせずに答えてくれました。
スティーヴン・ハンターのベストセラー小説を映画化した『ザ・シューター/極大射程』で、マーク・ウォールバーグは骨太なアクションヒーローになった。彼が演じるボブ・リー・スワガーは、心に傷を負った元・海兵隊のスナイパー。山奥で愛犬のサムと静かな生活を送っていたが、大統領暗殺犯の汚名を着せられ、名誉回復と真相究明のために立ち上がる。
その後、五月病の症状はいかがですか? まだ、あまり改善していませんか? 五月晴れが続くと、お天気のように心も晴れてくるものですが、それでもまだダメだ…というのなら、ちょっとパンチの効いた新しい中国映画『イノセントワールド−天下無賊−』などいかがでしょう。
『セクレタリー』('02)でSM行為に耽る上司と自傷癖のある秘書の関係を描き、世界から注目を浴びたスティーヴン・シャインバーグ監督。彼が次の題材に選んだのは伝説の写真家ダイアン・アーバスだ。パトリシア・ボズワースの伝記「炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス」をベースにした芸術と愛とエロスの物語であるが、いわゆる伝記風に仕上げるのではなく事実に虚構をアレンジ。貞淑な写真家の妻が多毛症の隣人と出会うことで自身の中にある芸術性と感情を解放していく姿をエロティックに美しく炙り出していく。
撮影を見学し、インタビュールームに戻った取材陣の前に姿を見せたのは、フォックスリバー刑務所の女医サラ・タンクレディ役のサラ・ウェイン・キャリーズ。マイケルと惹かれ合う知的な女医・サラは、「プリズン・ブレイク」のロマンス担当とも言うべき存在。演じるサラ自身も知的でキュートな女性でした。
東京で働くバリバリのキャリアウーマン、30代。そして、病気のことを娘に話さないほど毅然としたその母親──。
2005年の主要映画賞を総なめにした『パッチギ!』の第2章『パッチギ! LOVE&PEACE』がいよいよ公開となる! 第1章で描かれた青春群像劇の感動を引き継ぎ、1968年の京都から1974年の東京へ舞台を移して描かれるのは“愛と平和”。タイトルに掲げたその“LOVE&PEACE”が伝えるのは、愛する者の命を守りぬく姿、人と人とが支え合って生きていく大切さだ。これまで語られなかったアンソンの父のエピソードが交わることで一段とスケールが広がっている点にも注目したい。
お疲れですか? なんだかやる気ないですか? わかります、わかります。私もそうですから。そう、この時期は誰だってそうなのです。ですからこういうときに、いくら知性派だからとシリアスな政治ドラマを観たり、いくらスリラー好きだからと神経の磨り減るようなサスペンスドラマを観たりしてしまったら、症状は悪化するばかり。回復に一番効くのは、バカバカしい映画。「じゃあモノは試しだ」とおっしゃるなら、ぜひ、『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 〜総統は二度死ぬ〜』をお試しください(公開は3月でしたが、五月病で苦しむみなさま向けに特別にご紹介しています)。