31歳になって、初めて巡ってきた母親役に、矢田亜希子は脚本を読んですぐに「やりたい。いまならやれる」と思ったという。幼稚園児の娘を持つ母親。いや、正確に言うならかつて、出産に際して哀しみと傷を背負い、周囲に支えられて母親となったひとりの女性——。先日よりauケータイにて配信がスタートした「空にいちばん近い幸せ」は来年公開される劇場映画『ジーン・ワルツ』のアナザーストーリーとして製作されたドラマ。母親になるということの重み、母親になった女性の強さを描き出すこの作品で、彼女は何を見つけ、己の中の何を表現したのか?
つい先日、75歳の誕生日を迎えたウディ・アレンだが、その創作意欲は衰えることを知らない。何せここ十数年、1年に1本というペースで新作を世に送り出しているのだ。歳をとって偏屈になった? いや、彼が偏屈者なのは数十年も前からのこと! そんな彼が2004年の『メリンダとメリンダ』以来となる全編ニューヨークでの撮影を敢行して作り上げたのが、まもなく公開となる『人生万歳!』。原題は「Whatever Works」——つまり「うまくいくなら何でもアリ」。皮肉屋の監督がそこに込めた意味は? さらに、ヒロイン役のエヴァン・レイチェル・ウッドの意外な(?)魅力とは——? ウディ・アレンがたっぷりと語ってくれた。
自分自身も気づいていない才能が、とあるきっかけで開花することがある。数々のファッション誌などで活躍するモデルの水原希子にとっては、女優デビューを飾った『ノルウェイの森』が、新しい自分との出会い、新たな才能の気づきの瞬間となった。だが、もともと彼女のライフプランに“女優”という選択肢が存在していたわけではなく、彼女が載っている雑誌を偶然目にした映画会社の人間が所属事務所にオーディションを持ちかけ、監督のトラン・アン・ユンのもとに導いた。そして、その偶然の出会いは19歳の少女に女優という未開拓地を与えた──。「撮影中は毎日がむしゃらで、ものすごく辛かったけれど、今は楽しかったと言えますね」と、無邪気に語る水原希子、現在20歳。女優としての一歩を踏み出したばかりの彼女の“今”をインタビューした。
現在公開中のアクション・コメディ『キス&キル』に主演のアシュトン・カッチャー。2005年に16歳年上のデミ・ムーアと結婚したことでも注目を浴びた色男だが、大物女優が妻であっても“デミの夫”にとどまらずにいるのは、彼が本来持っている才能がゆえ──。『バタフライ・エフェクト』('04)、『守護神』('06)、『ベガスの恋に勝つルール』('08)などを代表作に持ち、また彼のフィルモグラフィーで忘れてはならないのは、ブレイクするきっかけとなったアメリカの人気テレビ・シリーズ「アシュトン・カッチャーの70'sショー」('98〜'06)。この番組に8年にわたって出演し続けたことで、彼は実力とコメディセンスを身につけた。そして、それを発揮できる映画が新作『キス&キル』だ。アクションとラブとコメディ満載! 元CIAスパイのスペンサー・エイムスもハマり役! この作品との出会いをアシュトン自身はどう思っているのか語ってもらった。
時代劇ブームと言われる昨今、次々と新たな作品が公開を迎えるが、『武士の家計簿』は風変わりな一作。幕末から明治維新という激動の時代を描きつつも、主人公が刀を抜いて派手なチャンバラを見せるシーンもなければ、尊王攘夷や佐幕などの思想にかぶれて京に上ることもない。とはいえ“異色”という言葉は適当ではない。そこに描かれるのは、あの時代を生きた多くの者の“普遍”と言うべき道——妻を父母を、そしてわが子たちの暮らしを、未来を必死で守ろうとする男の姿である。この愛すべき愚直な男を静かに、淡々と演じるは堺雅人。これまでにも数々の作品で“武士”を演じてきた堺さんだが、主人公・猪山直之の視線を通して何を見たのか——?
繊細で美しい映像と愛情とユーモアにあふれるストーリー展開で日本でも人気の高いフランス人監督フランソワ・オゾン。ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に出品され、喝采を浴びた『Ricky リッキー』で彼が描いたのは“家族”そして“母性”。翼の生えた赤ん坊・リッキーの存在を通じて、それまでバラバラに、自分本位で生きてきた一家が互いに向き合い、不器用ながらも少しずつ本当の家族となっていく姿を描く。このファンタジーを通じてオゾンは何を訴えかけたのか? その思いを語ったインタビューが到着した。
『プリティ・ウーマン』から気づけば20年。リチャード・ギアも昨年、還暦を迎えた。だがその人気は衰えるどころか、年齢を重ねるごとにますますダンディな魅力を増し、近年も次々と話題作に出演している。自ら製作に名を連ね、昨年、公開前には来日も果たした『HACHI 約束の犬』に、つい先ごろ公開され、退職間際のベテラン刑事役で円熟の演技を見せた『クロッシング』。そしてこのたび、実在の女性飛行士アメリア・イヤハートのドラマを描いた『アメリア 永遠の翼』が公開される。本作では彼女の夢を支えるプロモーターであり、愛を捧げる夫のジョージ・パットナムを演じている。どのような思いでリチャードは本作に臨んだのか? インタビューをお届け!
ついに終幕を迎える世界最強のファンタジームービー『ハリー・ポッター』シリーズ。その最終章の前編『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』が先日、日英米などで同時に公開を迎えたが、公開の瞬間をここ日本で迎えたキャスト陣が3人いた。プロモーションのため、公開直前に揃って来日したロン役のルパート・グリントに、ロンの妹のジニー役のボニー・ライト、そしてちょっぴり風変わりなルーナ役のイヴァナ・リンチ。記者会見や舞台挨拶でも作品の見どころや、シリーズが終わりを迎えての寂しさを語っていた3人に改めてインタビュー! 自分が演じた役柄への興味深い分析や、“お気に入り”を教えてくれた。
昭和の炭坑町を舞台に、その時代を知らない若い層にも「懐かしさ」と「郷愁」を感じさせる物語を紡ぎ出す映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』。今年の春、物語の舞台となった福岡での先行上映で大盛況を記録した本作がいよいよ全国公開を迎える。当然のことながら、多くのキャスト陣も昭和30年代の終わりから綴られるこの時代を肌で知っているわけではないのだが、“昭和の匂い”をしっかりと感じさせてくれる。タイトルロールの“信さん”を石田卓也が、そしてその信さんを兄のように慕う守を池松壮亮が演じている。映画の公開を前に、2人がこの作品にこめた思いを聞いてみた。
「ゲゲゲの女房」といえば今年の朝のお茶の間の定番として、流行語大賞ににノミネートされるほどの盛り上がりを見せたが、TV版に負けぬ独特の味わいと風情を持ち、そして何より主役の2人のやり取りが安心感とホッコリとした温かさをもたらしてくれるのがまもなく公開を迎える映画版の『ゲゲゲの女房』。右も左も分からぬままに漫画家・水木しげるのもとに嫁ぎ、戸惑いを感じつつも夫を支える妻・布江を演じるのは吹石一恵。そして、どこか頼りなさげながらも言葉で表現できない“愛”と“温もり”を感じさせるしげるに宮藤官九郎が扮している。2人は初共演。どのように“夫婦”となっていったのか? 話を聞いた。
“映像革命”という言葉でもって、これまでにない映像の美しさが謳われる一方で、物語やその詳細についてはいまだ謎多きディズニーのSF大作『トロン:レガシー』。20年前に失踪した父親からのメッセージを受け取ったことをきっかけに、父が創り上げた“理想の”世界へと足を踏み入れることになる主人公・サムを演じたのはギャレット・ヘドランド。今後のハリウッドを担う26歳の新鋭は本作で何を感じ、何を掴み、どのような成長を遂げたのか——?
『BECK』、『パーフェクト・ブルー』、『大奥』、そして本作『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』と、今年公開された出演映画は計4本。“飛ぶ鳥を落とす勢い”とは、いまの中村蒼に最もふさわしい表現だ。圧巻のプレイでバンドを支えるドラマーから同性に憧れる江戸時代のお針子まで、常にチャレンジングな役柄に挑み続けてきた彼が、『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』で新たなる挑戦を見せている。
世界的に活躍する彫刻家のイサム・ノグチの母親の辿った波乱に満ちた人生を描いた『レオニー』がまもなく公開となる。監督を務めたのは、アルツハイマー症を患った女性のドラマを描いた『ユキエ』、『折り梅』が、劇場公開後に口コミで広がりを見せ、いまなお各地で自主上映会が開かれるなど、人々の心に静かに訴えかける佳作を世に送り出してきた松井久子。日米合作で製作された本作について、そして“天才”イサム・ノグチの原点である母・レオニーという女性について松井監督が口を開いた。