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ロバート・ダウニーJr.、映画賞授賞式壇上でメル・ギブソンとの男の約束を果たす

14日にビバリーヒルトン・ホテルで開催された第25回アメリカン・シネマテーク賞の授賞式で、受賞者のロバート・ダウニーJr.がハリウッド業界に対し、メル・ギブソンを許してほしいと訴えた。

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ロバート・ダウニーJr.&メル・ギブソン -(C) AFLO
ロバート・ダウニーJr.&メル・ギブソン -(C) AFLO
  • ロバート・ダウニーJr.&メル・ギブソン -(C) AFLO
14日にビバリーヒルトン・ホテルで開催された第25回アメリカン・シネマテーク賞の授賞式で、受賞者のロバート・ダウニーJr.がハリウッド業界に対し、メル・ギブソンを許してほしいと訴えた。

同賞はアメリカ映画界に貢献した監督や俳優、脚本家などを賛えるもので、授賞式でプレゼンターを務めたギブソンの紹介で登壇したダウニーは「私の友人の失敗を許してくれるよう求めます。彼が恥じることなく芸術を追求できるように」と集まったハリウッドセレブたちに語りかけた。ギブソンは人種差別的暴言や元恋人への暴力行為などトラブル続きで、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』への出演を他キャストたちからの猛反対で取り消されるなど、ハリウッド業界から敬遠されている。

ダウニーとギブソンは1990年に『エア・アメリカ』で共演して以来の友人同士。しかも、かつてダウニーがアルコールとドラッグの問題で逮捕され、服役後、2003年に俳優復帰する際、信用のなかった彼の保険債券を支払ったのはギブソンだった。そのときギブソンがダウニーに求めた見返りは、同じような立場で困っている人がいたら助けること。「まさか、それが自分のことだとは思ってなかったでしょうけど」とダウニーがおどけた調子で言うと、ギブソンはセットに頭を打ちつけて見せた。

ダウニーはさらに「私には何の罪もないという人以外は…もしそんな人がいたら、入る業界を間違えたと思いますが、彼を許してほしい。そして彼に仕事をさせてあげてください」と訴え、ギブソンとかつて交わした約束を見事に果たした。



© AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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