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【イマ旬!ハリレポ】現地目線!第91回アカデミー賞を大予想~混戦する主演男優賞“栄冠”を手にするのは?

いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。

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クリスチャン・ベイル&ブラッドリー・クーパー&ラミ・マレック&ヴィゴ・モーテンセン&ウィレム・デフォー
クリスチャン・ベイル&ブラッドリー・クーパー&ラミ・マレック&ヴィゴ・モーテンセン&ウィレム・デフォー
  • クリスチャン・ベイル&ブラッドリー・クーパー&ラミ・マレック&ヴィゴ・モーテンセン&ウィレム・デフォー
  • 『アリー/ スター誕生』(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
  • 『バイス』(C) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
  • 『永遠の門 ゴッホの見た未来 』(C) Walk Home Productions LLC 2018
  • 『ボヘミアン・ラプソディ』 (C) 2018 Twentieth Century Fox
  • 『ボヘミアン・ラプソディ』 (C) 2018 Twentieth Century Fox
  • 『グリーンブック』(原題)(C) 2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
  • ウィレム・デフォー(『永遠の門 ゴッホの見た未来』) (C) Getty Images
いよいよ来週に迫ったアカデミー賞授賞式。主要5部門の中で作品部門賞の次に注目されていると言ってもよい主演男優賞の行方を分析してみた。

最初は優勢だったこの男優だけど…


『アリー/ スター誕生』(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC『アリー/ スター誕生』
『アリー/ スター誕生』がヴェネチア映画祭で豪華デビューを飾った時点でのブラッドリー・クーパーは飛ぶ鳥をも落とす勢いだった。だが、その時期にPRの一環として行われたNYタイムズ紙のインタビューでレポーターに高飛車な態度をとったことから彼女の逆鱗に触れ、その一部始終が公になった頃からブラッドリーの株が急下降し始めた。

ブラッドリー・クーパー(『アリー/スター誕生』) (C) Getty Imagesブラッドリー・クーパー
アカデミー賞を受賞できるか否かは、PR合戦の占める部分も大きいと言われているので、大切な時期におけるブラッドリーのこの態度は大きく裏目に出てしまったようだ。また、作品公開のタイミングが早めで、アカデミー投票期間までには投票者たちの熱も冷めてしまったという部分もある。これらのことを踏まえてみると、今回ブラッドリーが主演男優賞を受賞する確率は、かなり低いと言われている。

PRの予算とアカデミー賞の関係


『永遠の門 ゴッホの見た未来 』(C) Walk Home Productions LLC 2018『永遠の門 ゴッホの見た未来』
PRが要のアカデミー賞において大きく遅れを取ってしまっているのが『永遠の門 ゴッホの見た未来』ウィレム・デフォー。低予算の秀作というのは、なかなか宣伝費までは手が回らない場合が多く、この作品もその典型のようだ。いくら良い作品でもアカデミー有権者に見てもらえなければ意味がない。

ウィレム・デフォー(『永遠の門 ゴッホの見た未来』) (C) Getty Imagesウィレム・デフォー
この点については『グリーンブック』ヴィゴ・モーテンセンも似ている。映画の評判の良さは口コミで伝わり、ヴィゴの好演についてもノミネーションを受けるまでに広まっているのだが、ノミネーションからのラストスパートにおける予算のかけ方が『ボヘミアン・ラプソディ』と比べると比較にならない。

ヴィゴ・モーテンセン(『グリーンブック』) (C) Getty Imagesヴィゴ・モーテンセン

演技の良さとPR作戦の完全融合


『バイス』(C) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.『バイス』
『バイス』に関しては、政治がエンタメ化しているアメリカで、悪名高き元副大統領チェイニーを、あのバットマンことクリスチャン・ベイルがまるでチェイニーの分身になったかのように演じあげていると大評判になった。

クリスチャン・ベイル(『バイス』) (C) Getty Imagesクリスチャン・ベイル
実在の大物を演じているという点では全く互角の立ち位置なのが、クイーン伝説のボーカリストだったフレディ・マーキュリーを演じて主演男優賞候補となったラミ・マレックだ。彼の変貌度もハンパではなく、役者魂の熱さが感じられる。

『ボヘミアン・ラプソディ』 (C) 2018 Twentieth Century Fox『ボヘミアン・ラプソディ』
アカデミー賞候補になってからの『ボヘミアン・ラプソディ』にかけられたマーケティング費用はその露出度から察するにかなりの額になっているだろう。ただ、本作の監督ブライアン・シンガーのセクハラ問題などの悪評がどれだけラミの受賞に影を投げかけるかが懸念される。しかしながら作品部門の受賞はともかく、主演男優としてのラミの功績は監督の愚行には影響されないのではと筆者は踏んでいる。

この前哨戦映画賞を見れば受賞者がわかる?


先日発表されたSAGアワード(全米映画俳優組合賞)の結果は、アカデミー賞と非常に密接な関係にあると言われている。アカデミー賞の投票権を有するアカデミー会員の絶対数は俳優たちが占めているからである。

主演女優賞においては7年連続でSAG主演女優部門の受賞者と一致しているし、主演男優賞においては過去15回中14回一致という的中率。今年のSAG主演男優賞受賞者はラミ・マレックだった。

ラミ・マレック(『ボヘミアン・ラプソディ』) (C) Getty Imagesラミ・マレック
アカデミー賞でもラミが栄冠を手にすることが出来るだろうか。結果は2月24日(日本時間25日)に発表だ。(text:Akemi K. Tosto)
《Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美》

映画プロデューサー・監督|MPA(全米映画協会)公認映画ライター Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美

東京出身・ロサンゼルス在住・AKTピクチャーズ代表取締役。12歳で映画に魅せられハリウッド映画業界入りを独断で決定。日米欧のTV・映画製作に携わり、スピルバーグ、タランティーノといったハリウッド大物監督作品製作にも参加。自作のショート作品2本が全世界配給および全米TV放映を達成。現在は製作会社を立ち上げ、映画企画・製作に携わりつつ、暇をみては映画ライター業も継続中。

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