通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。
秀作がひしめき、いつになく混戦模様だった第86回アカデミー賞で、見事「作品賞」を受賞した『それでも夜は明ける』。黒人監督の作品が、「作品賞」を受賞するのは史上初とあって、アカデミー賞の歴史を塗り替えたとも言われています。
近頃、実話モノがやけに多い映画業界。イチから人の心をつかむほどの力強い物語を紡ぎあげていくことの難しさは確かにあるのでしょう。創造世界でオリジナリティを重視するならば、実話モノが多いのはいかがなものかというところですが…
これまで、いろいろな女優さんとお会いしてきましたが、一番印象的だった方のひとりが、マリオン・コティヤールでした。あれは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌』のプロモーション時だったので、7年も前になるでしょうか…
久々に、笑わせていただきました。これってコメディだったの? かなり不謹慎だけど、いいかしら? こんなに下ネタだらけなの? と各種の戸惑いを抱きながらも、笑わずにはいられなかった2時間59分。
ビヨンセ、クリスティーナ・アギレラ、「U2」、カニエ・ウェスト、ジェイ・Z、スティーヴン・スピルバーグ、ナオミ・ワッツらショービズ界の大物を始め、世界中の美の追求者たちを夢中にさせる「クレイジーホース・パリ」。
良く知っていると思っていたのに、ちっとも知らなかったことに気がつきました。映画『かぐや姫の物語』を観るまでは――。
久々に、身も凍るような怖い映画を観ました。ホラーでもなく、オカルトでもなく、スリラーでもなく、リドリー・スコットが描いた人間ドラマ『悪の法則』でした…
気がついてみればすっかり秋。どうりで食がすすむわけです。1年中、美味しいものがいただける日本にあっても、この季節は特別。あれも食べたい、これも食べたいと思うのですが…
凡人からすればほんのささいなことにも思えることにもこだわりを貫き、超一級の結果を残す。どんな分野にも、そんな一流職人たちがいるものです。その分野が、例え自分にとって…
心に正直に生きている人は幸せです。誰だって、そうしたいのはやまやまですが、いろいろな理由で、自分を抑えて生きることも珍しくありません。特に、いまよりも多様性を…
夏から秋へ。そんな時期に観ておきたい『夏の終り』――。
フランス映画というと、“ちょっと難解”“大人&玄人向け”という印象が強いですが、いま日本にはとってもキュートでおしゃれなフランス映画が上陸しています。それは『タイピスト!』。
クリント・イーストウッド監督は『許されざる者』を監督したとき、「こんな暗い映画、誰が観るんだろうって、毎日思いながら撮っていた」と言ったそうだ。重くシリアスなテーマを扱うときは巨匠でさえ悩むのかと驚くが、きっと彼女は悩むことなく…
まばゆい。そして、かっこいい。レオナルド・ディカプリオ演じるギャツビーの開演後30分もしてからの登場シーンといい、もう、いちいちいかしているのです。もう何の話かお分かりですね。
前回のコラムでもご紹介したとおり、日本を嫉妬させる韓国人監督たちの活躍が勢いを増しています。『オアシス』のイ・チャンドン、『悪い男』のキム・ギドク、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク、
『セレステ∞ジェシー』に描かれていることは、全て彼女の経験した感情に基づくものだ。実は、共同執筆したウィルと、90年代に数週間交際した経験も本作に反映されている。
アメリカでわずか4館から上映をスタートし、やがて口コミによって評判となり上映劇場を586館にまで拡大させた話題の作品が、いよいよ日本にやって来た。
映画に国境はないといいますが、正直言って、日本の映画人が世界規模で活躍すれば嬉しいもの。というわけで、今回はその反対に、かなり悔しい思いをしました。立て続けに、韓国の映画監督の実力をまざまざと…
おしゃれドキュメンタリーをご紹介している5月のコラム。前回の『私が靴を愛するワケ』、『ビル・カニンガム&ニューヨーク』に続き、今回ご紹介するのは、20世紀のアメリカをデザインした…
今年は、ドキュメンタリーの秀作が続々登場しています。しかも、この春から夏にかけては、ファッション、デザイン、アート関連の記録映画が目白押し。そこで今月のコラムでは、いま気になるおしゃれドキュメンタリー3本を取り上げていきます。
本物のスターというのは、突然誕生するものです。今年のアカデミー賞で、史上最年少で主演女優賞にノミネートされた6歳のクヮヴェンジャネ・ウォレスもそう。
世界にたぶん何百万人、もしかするとそれ以上いるのではないかと思われる役者志望の若者たち。その中から、注目される存在になるのはごくわずかなのはご存じの通りです。