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【TIFFレポート22】『ヤング@ハート』の93歳のおばあちゃんが下ネタ連発!?

平均年齢80歳のおじいちゃん、おばあちゃんからなるコーラスグループ「ヤング@ハート」。“やんちゃな年金生活者たち”と評される彼らは、デヴィッド・ボウイの「Golden Years」やボブ・ディランの「Forever Young」などを歌う、世界一イカしたロック・コーラス隊。その彼らが年に1回開催するコンサートに向けて、練習を重ねていく姿を追ったドキュメンタリー『ヤング@ハート』がシネマ・ヴァイブレーション部門で10月22日(水)に公式上映され、上映後のティーチインにスティーヴン・ウォーカー監督が登場した。

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『ヤング@ハート』 スティーヴン・ウォーカー監督
『ヤング@ハート』 スティーヴン・ウォーカー監督
  • 『ヤング@ハート』 スティーヴン・ウォーカー監督
平均年齢80歳のおじいちゃん、おばあちゃんからなるコーラスグループ「ヤング@ハート」。“やんちゃな年金生活者たち”と評される彼らは、デヴィッド・ボウイの「Golden Years」やボブ・ディランの「Forever Young」などを歌う、世界一イカしたロック・コーラス隊。その彼らが年に1回開催するコンサートに向けて、練習を重ねていく姿を追ったドキュメンタリー『ヤング@ハート』がシネマ・ヴァイブレーション部門で10月22日(水)に公式上映され、上映後のティーチインにスティーヴン・ウォーカー監督が登場した。

ティーチインが始まる前に“ヤング@ハート”のメンバーから東京国際映画祭に向けてのビデオメッセージが流れた。このメッセージは前日に届いたばかりで、監督も観るのは初めて。「東京国際映画祭のみなさん、こんにちは。そして、観客のみなさま、こんにちは。ヤング@ハートのコーラス隊です。私たち、日本に行けなくてとても残念です。私たちの映画をぜひ楽しんでください。ヨロシク!」。最後は日本語で「ヨロシク!」と挨拶してくれた、キュートなおじいちゃん、おばあちゃんたちだったが、観客もやはり彼らと監督との交流が気になったようで、最初の質問は彼らと出会った経緯についてだった。

「私の妻で、本作の製作を担当しているサリー・ジョージがきっかけだったんです。彼女がロンドンでコンサートがあると、チケットを2枚持って帰ってきたんです。それがヤング@ハートのコンサートでした。かなりのご老人たちがロック・ミュージックを歌うんだと聞いて、初めは『ヤラセじゃないの?』と、あまり良い印象ではなかったんです。でも見に行きましたら、花形スターのアイリーンが、「Should I stay or Should I go」というクラッシュのナンバーを歌っていて、ものすごい迫力があって素晴らしいと思いました」と、映画を作るに至った経緯を語った。

また「ヤング@ハートのみんなは、すごくインスピレーションに富んでいるんです。実際に死んでしまう、その瞬間まで本当に生きる、命を謳歌している人たちで、彼らに出会ったことは本当に素晴らしいことでした」と、キャストたちを大絶賛した。監督のこの気持ちは観客にも伝わったようで、質問をする誰もが「温かい気持ちになった」と感想を述べていた。

前述のアイリーンは実は、映画の完成を待たずにこの世を去ってしまった。そのことについて監督は、「実はアイリーンが亡くなる5日前、メンバーが全員集まって彼女の持ち歌だった2曲を彼女のために歌ったんです。一つはクラッシュの「Should I go or Should I stay」で、映画の中にも出てくる曲だったんですが、もう1曲は映画には出てこないんですが、ストーンズの「Ruby Tuesday」。これは彼女もどうしても完全には自分のものにはできないとブツブツ文句を言っていたそうです。アイリーンは自分の死期を悟っていました。考えてみるとアイリーンは93歳でしたから、本当に大往生と言っていいと思います。彼女はこの映画が公開されることも知っていましたし、私も病院に、彼女が亡くなる2日前に行きました。アイリーンは実は、ものすごい下ネタ好きで(笑)、僕が聞いたどの年代の人も言わないようなすごいジョークを言うんです。最初はそのジョークも全部映画に入れたんですが、配給会社に、『18歳以上しか観られない映画になってしまうから』と言われ、泣く泣くカットしました(笑)。93歳の女性が、そんな下ネタを言うとは思いませんでした」と微笑ましい思い出を語った。

『ヤング@ハート』は11月8日(土)よりシネカノン有楽町2丁目、渋谷シネ・アミューズほか全国にて公開。

第21回東京国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/tiff2008/
《シネマカフェ編集部》

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