【TIFFレポート40】黒澤明賞受賞ミハルコフ、カイコー両監督「とても光栄です」

日本が世界に誇る名監督、黒澤明監督の名前を冠した“黒澤明賞”を受賞したロシアのニキータ・セルゲイビッチ・ミハルコフ監督と中国のチェン・カイコー監督の記者会見が10月25日(土)に開かれ、両監督が共に喜びの言葉を述べた。

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黒澤明賞を受賞したニキータ・ミハルコフ監督(左)とチェン・カイコー監督
  • 黒澤明賞を受賞したニキータ・ミハルコフ監督(左)とチェン・カイコー監督
日本が世界に誇る名監督、黒澤明監督の名前を冠した“黒澤明賞”を受賞したロシアのニキータ・セルゲイビッチ・ミハルコフ監督と中国のチェン・カイコー監督の記者会見が10月25日(土)に開かれ、両監督が共に喜びの言葉を述べた。

この黒澤明賞は、世界的に実績があり、なおかつ、黒澤監督自身が好きであろう監督に捧げる賞。審査員には、山田洋次監督や原田眞人監督のほか、黒澤監督の実の娘である黒澤和子、映画評論家の品田雄吉など名を連ねる。黒澤さんは今回の受賞者について、「今年は黒澤明の没後10年という節目に当たります。若い監督に世界の映画界を支えていってほしい、エールを送りたいという気持ちでカイコー監督を選びました。また黒澤は、ニキータとは生前から面識がありました。この2人の映画はとても素晴らしい作品ばかりです」と説明した。

ミハルコフ監督は「夢を見ているような気分です。これまでにもいろいろな賞をいただきましたが、この賞はほかの賞とも違う特性を持っているし、私にとっては特別で、どれほどの名誉かは言葉にすることができないくらいです。学生の頃、初めて黒澤さんの作品を観て以来、常に偉大な監督だと思ってきました。優れた監督の作品というのは、4、5分観ただけで、その監督の匂いや体温が感じられます。黒澤監督はまさにそういう監督でした。黒澤さんと一緒に撮った写真を持っているのですが、それは黒澤さんとウィスキーを飲みながら話したときに撮ったものです。そのときは、監督がまるで同じ国の人のように身近に感じられました」と挨拶した。

カイコー監督は「思いもかけない気持ちです」と戸惑いながらも受賞の喜びをこう話した。「黒澤監督が『羅生門』でヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したとき、私はまだ生まれていませんでした。ですが、黒澤監督は私たちの世代の監督に大きな影響を与えた人です。以前、N.Y.でマーティン・スコセッシ監督の家に遊びに行ったとき、彼が黒澤監督を褒めちぎっていたのを覚えています。この賞をいただいたということは黒澤監督の精神世界を与えられたような気持ちです。最後までお会いすることは出来なかったのが残念です」。

第21回東京国際映画祭特集
http://www.cinemacafe.net/fes/tiff2008/
《text:cinemacafe.net》

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