今年のカンヌ映画祭で世界の監督35人の一人に選ばれた北野武監督最新作『監督・ばんざい!』。今までにない作風で話題となっていた本作が6月2日(土)に初日を迎え、北野武監督と観客との質疑応答のほか、寺島進、内田有紀、鈴木杏、松坂慶子、岸本加世子、江守徹らによる舞台挨拶が行われた。当日は、カンヌ映画祭のレッドカーペットで北野監督が紋付き袴にちょんまげのカツラをかぶっていたことにちなんで、観客全員とマスコミにカツラが配られ(実は、公開劇場で発売しているグッズ)、全員がカツラをかぶって監督らを迎えるという、まるでビートたけしのネタのような(?)光景となった。
「劇団、本谷有希子」を率いる女流作家・本谷有希子の同名戯曲を原作に、気鋭のCMディレクター・吉田大八監督が、佐藤江梨子を主演に据えて作り上げた『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』。「あたしは特別な人間なんだ」という自意識過剰の勘違い女・澄伽を中心に、皮肉とブラックユーモアを織り交ぜた人間模様から日常的な日本を描き出し、先に行われたカンヌ映画祭の批評家週間にも出品された。5月31日(木)、本作の完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に吉田監督と佐藤さん、さらに佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏が登壇した。舞台挨拶の前には、本作の主題歌「世界が終わる夜に」を歌うチャットモンチーのライブも行われ、会場は大きな盛り上がりを見せた。
『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』に続き青山真治監督の北九州三部作の最後を飾る『サッド ヴァケイション』。本作の完成披露が5月31日(木)に行われ、青山監督、主演の浅野忠信ほか、畔上真次、石田えり、板谷由夏が舞台挨拶を行った。
『鉄道員(ぽっぽや)』の感動から8年、降旗康男監督と浅田次郎のコンビが妻夫木聡を主演に迎え、“大型時代活劇”と銘打って贈る感動作『憑神』。5月31日(木)、本作の完成会見が行われ、先述の3人に加え、赤井英和、森迫永依、佐々木蔵之介、佐藤隆太、鈴木砂羽、笛木優子、そして夏木マリという脇を固める豪華共演陣が出席した。場所は能楽堂、出席者は全員着物という一風変わった趣きで行われたこの会見。出席者の入場を前に、映画を観て「勝手に応援団長を名乗り出た」という落語家の林家たい平師匠が本作をモチーフにした新作落語「憑神」を披露し冒頭から大きな盛り上がりを見せた。
2兆円──。これはマイケル・ベイ監督とスティーヴン・スピルバーグ監督の作品全ての興行成績の総計だそうである。『アルマゲドン』で隕石に向けてロケットを飛ばし、『宇宙戦争』で巨大なトライポッドをスクリーンに映し出したこの2人がタッグを組んだ超大作『トランスフォーマー』の主演、シャイア・ラブーフとミーガン・フォックスが来日し、5月30日(水)に記者会見が行われた。
その歌唱力と、等身大の気持ちを表現した歌詞で、世代を超えて支持されてきたDREAMS COME TRUE。数々のヒット曲の中でも、強い共感を呼び、長く愛されてきた名バラード「未来予想図」と「未来予想図 II」の歌詞に描かれた世界が、期待の若手俳優と実力派の名優たちを配して映像化される。5月29日(火)、この秋公開の映画『未来予想図』の製作記者会見が行われ、主演の松下奈緒と竹財輝之助、さらに原田泰造、西田尚美、加藤雅也、石黒賢、そして松坂慶子ら主要キャスト7名と蝶野博監督、小林敬宜プロデューサーが勢揃いした。
前作『シュレック2』の公開から3年、全世界歴代No.1ヒットシリーズ最新作『シュレック3』のプレミアム・プリンセス試写会が5月28日(月)に開催され、オリジナル版でフィオナ姫の声を担当したキャメロン・ディアス、その日本語吹き替えを担当した藤原紀香、さらにプリンセス5の吹き替えを担当した星野亜希(ほしのあき)、大沢あかねらが登壇した。
シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を原案に、中国を代表する名匠の一人、フォン・シャオガンが築き上げた美しく、壮大なる復讐劇『女帝 [エンペラー]』。6月2日(土)に公開を迎える本作で、復讐にその魂を捧げた王妃・ワンを演じたチャン・ツィイーが来日し、フォン・シャオガン監督とともに都内で開催されたジャパン・プレミアに出席した。
マジックで重要な3つのステップとは、最初に「プレッジ」—─観客にタネも仕掛けもないことを確認させ、次に「ターン」—─その仕掛けのない道具で、期待に背かないパフォーマンスを見せる。そしてそれでも満足しない観客にもう一段、予想を超えた驚きを提供する第3のステップを「プレステージ(=偉業)」と呼ぶ…。
これは載せないと! 賞取り予想と結果を忘れていたわ。そしてあたしは帰国早々、ビックリの結果を目撃! とりあえずはあっぱれ日本!
本当にこれがラスト。今日は映画祭最終日。では、最後の最後で一ネタ。
これであたしのカンヌ最後の仕事! というか、日本人プレスとしては、みなさん最後の仕事じゃないかしら。『殯(もがり)の森』レセプションパーティ。
今日はパレの中が空いているから、最後にちょっとだけパレに来たことがある人しかわからない豆知識ね。