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ジャック・スパロウらと徹底比較! ジョン・カーターは新時代のヒーロー像を体現?

これまでにも時代と共にスクリーンから数々のヒーローが誕生してきたが2012年、またひとり新たな男がヒーローの系譜に名を連ねることになる。ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品となる映画『ジョン・カーター』のタイトルロール。およそ100年前に発表された小説で、あの『スター・ウォーズ』や『アバタ—』にも多大な影響を与えたと言われる「火星シリーズ」の主人公で、“元祖ヒーロー”とも言える存在なのだ。2010年代の期待の新ヒーローとして、100年の時を経てスクリーンで躍動することになったジョン・カーターの魅力とは——? ここでは2000年代以降のディズニー映画のヒーロー&ヒロインの系譜をふり返りつつ、彼らと比較しながらジョン・カーターの魅力に迫っていきたい。

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『ジョン・カーター』 -(C) 2011 Disney. JOHN CARTER(tm) ERB, Inc.
『ジョン・カーター』 -(C) 2011 Disney. JOHN CARTER(tm) ERB, Inc.
  • 『ジョン・カーター』 -(C) 2011 Disney. JOHN CARTER(tm) ERB, Inc.
  • 『ジョン・カーター』 -(C) Disney
  • 『ジョン・カーター』 -(C) 2011 Disney. JOHN CARTER(tm) ERB, Inc.
  • (上から時計回りに)『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』ブルーレイ、『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』ブルーレイ、『アリス・イン・ワンダーランド』ブルーレイ -(C) Disney
これまでにも時代と共にスクリーンから数々のヒーローが誕生してきたが2012年、またひとり新たな男がヒーローの系譜に名を連ねることになる。ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品となる映画『ジョン・カーター』のタイトルロール。およそ100年前に発表された小説で、あの『スター・ウォーズ』『アバタ—』にも多大な影響を与えたと言われる「火星シリーズ」の主人公で、“元祖ヒーロー”とも言える存在なのだ。2010年代の期待の新ヒーローとして、100年の時を経てスクリーンで躍動することになったジョン・カーターの魅力とは——? ここでは2000年代以降のディズニー映画のヒーロー&ヒロインの系譜をふり返りつつ、彼らと比較しながらジョン・カーターの魅力に迫っていきたい。

21世紀のヒーローを考える上で、キーワードとなるのが“非正統派”と内面の“屈折”。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズと言えば2003年に公開された第1作以降、常にヒットを記録してきたディズニーの人気シリーズ。これまでに4作が作られてきたが、このシリーズの最大のヒーローであるジャック・スパロウは、従来の“正義の味方”から一線を画した存在である。それまでイケメンではあるが『シザーハンズ』に代表されるような個性派俳優としての側面が目立ったジョニー・デップを世界中で愛されるスターに押し上げたのも本シリーズ。一匹狼で自由気まま、時にヒーローらしからぬ振る舞いも。従来で言えばオーランド・ブルーム演じるウィルの方が正統派のイケメンで愛する者のために戦うといったヒーロータイプなのだが、ジョニー演じるユーモアと一筋縄ではいかない屈折した内面を持ったジャックは、新時代のヒーローとして世界的な人気を獲得することになった。

『パイレーツ』シリーズの第1作から3年後に公開された、世界的児童文学を映画化した『ナルニア国物語』シリーズに登場するペベンシー兄弟も、上記のような21世紀型のヒーローの資質を受け継いでいると言える。戦争中に田舎に疎開してきた4人の兄妹がナルニア国へと迷い込み、そこで国と民を守るべく戦うのだが、そもそも彼らはごくごく普通に育った兄妹。そんな彼らがライオンのアスランに導かれて国を救うヒーローとしての資質を開花させていく。それぞれ全く異なる性格と個性を持っている点も兄弟ならではだが、特に注目すべきは彼らの心の“弱さ”。時に周囲に嫉妬し、仲間を裏切るなど、ヒーロー像とかけ離れた人間的な姿は観る者に“等身大のヒーロー”を印象づけた。

そして2010年に大ヒットを記録した『アリス・イン・ワンダーランド』では、ミア・ワシコウスカ演じる主人公のアリスが「不思議の国のアリス」のイメージを超えた、男たちにも負けない不屈の闘志で“戦うヒロイン”を体現した。突然の結婚話に戸惑い、現実から逃げてワンダーランドに迷い込んだ“か弱い”アリス。周囲の期待と喧騒に戸惑う姿はヒロインというよりもお姫様だが、そんな彼女がジョニー・デップ演じるマッドハッタ—らに導かれる中で少女から大人へと成長を遂げ、戦士へと変身していくさまは強い共感を呼んだ。

それぞれに特別な強さを持ちつつも、それが絶対的なパワーではなく、幾度となくピンチに陥りつつも、魅力的な周囲の仲間たちに寄り添われ、支えられながらヒーローになっていくという部分も上記の3作品に共通している。

翻ってジョン・カーターが持つヒーローの資質とは? やはり彼もまた、上記のヒーロー&ヒロインたちと同じく屈折した内面や揺れ動く心情を抱えているが、そのねじれ具合や挫折の大きさは彼らの比ではない。カーターが生きたのは南北戦争の時代。彼は大尉として戦線に参加し、華々しい戦果を挙げるのだが、一方で守るべき妻子を死なせてしまうという心の傷を抱えているのだ。特に映画の前半で映し出される、自暴自棄の彼の姿からはヒーローの“ヒ”の字も想像できない。その後、生きる意味を失い、彼がひょんなことから未知の惑星“バルスーム”へと飛ばされ、そこで星と民を守るための戦いに巻き込まれていくのだが、かつて愛する者を失ったというトラウマがあるからこそ、二度と同じ思いを味わいたくないと考える彼の戦いは凄まじい。

ちなみに彼が戦う相手は全宇宙の支配を目論む“マタイ・シャン”。惑星バルスームの重力が地球よりも軽いことから、カーターは驚くべき身体能力とパワーを身に着け、自分よりも巨大な敵に勇敢に立ち向かっていく。こうした強大な敵に立ち向かっていくというのは、21世紀以前の古き良き時代のヒーロー像と重なる部分であると言えそう。このほど解禁された特報映像でも、筋骨隆々のジョン・カーターが縦横無尽に駆け回り、敵を叩きのめす姿が描かれる。

屈折した内面を抱えつつも超人的なパワーで勇敢に戦う男——。ジョン・カーターは2000年以降のヒーロー像とそれ以前の正統派ヒーローの系譜をそれぞれに受け継いだ、2010年代型の新たなヒーローと言えるのかも?

先日、来日を果たしたプロデューサーのジム・モリスは「彼(カーター)は登場時、打ちひしがれていて、最初から完全無欠のヒーローであるわけではありません。戦い、自尊心を取り戻していく中で徐々にヒーローとなる過程を踏んでいくわけです。その一方で彼には、自己犠牲の精神や正義のためにひるまずに相手に立ち向かうといったそもそものヒーローの資質が備わっているのです」と新たなタイプのヒーロー像について明かしている。そのジョン・カーターを演じるのは、次世代のハリウッドを背負うスターとして期待を一身に集めるカナダ出身の30歳、テイラー・キッチュ。彼もまた単なるイケメンにあらず! ドラマ「Friday Night Lights」で自らのアイデンティティを見出そうと葛藤しつつも酒におぼれていく青年役を好演したのを皮切りにハリウッド大作『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』では人気キャラクターのガンビット役で存在感を示し、エンターテインメント作品の中でもどこか内面の深さをうかがわせる役どころを見事に演じており、今回のカーター役にはうってつけとも言える。本作で新時代の“ヒーロー”を体現することで、先述の『パイレーツ』シリーズのジョニー・デップ同様、世界中で大ブレイクする可能性も!

これまでのヒーローたちと比較しつつ、新時代のスターによる新たなヒーローを楽しんでみては?

『ジョン・カーター』は2012年4月13日(金)より2D・3D公開。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』3Dスーパー・セット(4枚組/デジタルコピー & e-move付き)
価格:6,090円(税込)
発売中

『アリス・イン・ワンダーランド』3Dセット
価格:4,935円(税込)
発売中

『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』ブルーレイ
価格:2,500円(税込)
発売中

発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
© Disney
《シネマカフェ編集部》

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