シネマカフェ的海外ドラマ生活vol.34 「グレアナ」現象の謎を紐解く──その6

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「グレイズ・アナトミー シーズン3」 -(C) Touchstone Television.
  • 「グレイズ・アナトミー シーズン3」 -(C) Touchstone Television.
  • 「グレイズ・アナトミー シーズン3」 -(C) Touchstone Television.
  • 「グレイズ・アナトミー シーズン3」 -(C) Touchstone Television.
「『グレイズ・アナトミー』は劇中に流れる音楽もすごくいいのよ。ドラマチックな物語にポップな音楽…、これも視聴者の心をつかんでいる要因だと思うわ」とは、ヒットの秘密を尋ねた際にサンドラが返してくれたコメント。そう、「グレアナ」では劇中音楽も重要な要素となっているのです。ドラマ内で流れる音楽をウリにしている番組と言えば、「The OC」や「コールドケース」などが挙げられますが、「グレアナ」スタッフの音楽に対するこだわりもなかなかのものです。

では、「グレアナ」に使用され、話題となった音楽を少しふり返ってみましょう。まず、真っ先に触れるべきはグラスゴー出身のバンド、スノウ・パトロールの「チェイシング・カーズ」(「しあわせがじんわり」)。ネタばれになるので詳細は控えますが、「シーズン2」史上最も涙を誘うシーン(最終話)のバックに流れたこの曲は放送終了後にチャートを駆け上り、スノウ・パトロールは全米が注目するバンドとなりました。今夏公開された映画『スパイダーマン3』のエンディングでも彼らの新曲「シグナル・ファイア」が使用されていましたが、この起用は「グレアナ」を機に人気が急上昇したのと切り離して考えることはできません。また、同じくシーズン2(第21話)で「ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ」(「ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ〜こころの処方箋」)が使用されたデンバー出身のバンド、ザ・フレイにも同様の現象が起こりました。

「グレアナ」が話題曲を生む一方、話題曲が「グレアナ」に集まってくるという逆のパターンもあります。もともと好視聴率を獲得していた「グレアナ」の人気が決定的に大爆発したのは、2006年NFLスーパーボウルの生中継後に放送されたシーズン2第16話がきっかけ。実は、スーパーボウル中継の視聴はアメリカの国民的行事ともいうべきもので、その後枠で放送されるドラマは高視聴率の恩恵にあずかることができるのです(スーパーボウルの興奮もそのままに国中がテレビにかぶりつくんでしょうね…)。

そのため、中継後の番組枠にどのドラマが放送されるのか? が毎年注目を集めるわけですが、2006年は「グレアナ」がその枠をゲット! これを機にトップの座を不動にしようと、放送局のABCや「グレアナ」スタッフが一層力を入れたのが第16話なのです。気になる第16話のストーリーは、病院に運ばれてきた患者の体内にいまにも爆発しそうな砲弾があることが発覚し、さてどうなる!? というスリリングなもの。メレディスらが砲弾を不発のまま体内から取り出し、患者の命を救えるのか? に全米が息をのみました。このエピソードで使われていたのが、R.E.M.のマイケル・スタイプとレディオヘッドのトム・ヨークが夢のタッグを組んだ「イン・ザ・サン」。この曲はもともとハリケーン“カトリーナ”の被災者支援のために作られたチャリティソングなのですが、初お披露目の場として「グレアナ」が選ばれたのです。このような話題曲とのコラボが実現するのも、勢いのある「グレアナ」ならではと言えますね。

ちなみに、「チェイシング・カーズ」や「ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ」も収録されているシーズン2のサントラは2007年のグラミー賞にもノミネート。ぜひチェックしてみてください。



「グレイズ・アナトミー シーズン2」
http://www.movies.co.jp/greysanatomy/
発売元:ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント
8月22日(水)よりレンタル開始

「グレイズアナトミー シーズン2 恋の解剖学」
http://www.wowow.co.jp/drama/grey/index.html
WOWOWにて放映中

「グレイズアナトミー シーズン3」
http://www.wowow.co.jp/drama/grey/index.html
WOWOWにて10月13日(土)より放送

© Touchstone Television.
《text:Hikaru Watanabe》

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