【東京国際映画祭レポートvol.20】「アフロヘアは熱かった!」『リーロイ!』

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『リーロイ!』(左から)オリファー・シュトルツプロデューサー、アンナ・ハウズブルグ、ヤン・クルーガープロデューサー、アライン・モレル、アルミン・フォルカース監督 東京国際映画祭ティーチイン
  • 『リーロイ!』(左から)オリファー・シュトルツプロデューサー、アンナ・ハウズブルグ、ヤン・クルーガープロデューサー、アライン・モレル、アルミン・フォルカース監督 東京国際映画祭ティーチイン
  • 『リーロイ!』アライン・モレル
  • 『リーロイ!』アルミン・フォルカース監督
アフロヘアが特徴のリーロイは、見かけはアフロ系だけれど、れっきとしたドイツ人。かわいい白人の彼女ができたけれど、周りは差別主義者ばかり…。ドイツを舞台に差別と前向きに闘う素敵な少年を描いたコメディ・ドラマ『リーロイ!』。10月24日(水)、コンペティション部門に選出された本作の上映後にティーチインが開催され、リーロイを演じたアライン・モレル、アンナ・ハウズブルグ、監督と脚本を務めたアルミン・フォルカース、プロデューサーのオリファー・シュトルツとヤン・クルーガーが登場。観客からは多くの質問が寄せられた。

生まれつきのアフロヘアをからかわれてしまう少年・リーロイを演じたアライン・モレル。「アフロは重くなかったけど、撮影したのは夏だったので、熱かったです(笑)」と語る。さらに「撮影後、アフロを気に入ってそのままにしていたのですが、顔が知られるようになり、外を歩いていてもだんだん人に気づかれるようになって。道ぐらいは静かに歩きたいなぁ、という気持ちがあったので、髪型を変えて、人から気づかれないようにしました」と、アフロヘアのままでいることを断念したとのこと。そんなモレルを見て司会の襟川クロが思わず「かわいいですね」とコメントする一幕があり、はにかむアラインに会場はなごやかな雰囲気に包まれた。

さらにアラインは「ああいう問題(人種差別)をユーモアにしてはいけないと怒る人もいますが、これは繊細なユーモアなんです」と言う。自分も同じアフリカ系ドイツ人であることに触れて「僕の周りの多くの人が、観てよかった。幸せな気持ちになったと言ってくれました。特にアフリカ系ドイツ人は、僕のような若いアフリカ系ドイツ人が映画の主演をやったことについて、とても喜んでくれました」と語ってくれた。

リーロイのガールフレンドを演じたアンナは、「この映画を観て、私の家族、友達も喜んでくれました。そしてみんなこの映画が好きだと言ってくれました。このテーマはほかでも扱われたことはありますが、フレッシュな、新しい視点で捉えていて、とても良いと思いました」と、作品をアピールした。

本作で初の長編を手がけることとなったアルミン・フォルカース監督。「2年前、初めて脚本を書いた作品が『リーロイ』という短編でした。そのときは70年代風のコメディで、エクスプロイテーション映画として書きました。しかしながら製作資金が全然集まらなくて。再度現代風に書き換えたところ、周りの反応が良く、プロデューサーのオリファーが参加してくれることになりました。それからはお金も準備でき、スムーズにことが運びました」と完成するまでをふり返り、さらに「これまでにアニメのプロデュースや作品の脚本を書いたりしてきましたが、監督することは初めてでした。本作の前に1本だけショートフィルムを撮りましたが、この作品を撮る前に、4、5本撮っておけば良かったと思います」と、初めて経験した監督の仕事に苦労した様子だった。

人種差別という難しいテーマを扱いながら、シニカルな笑いを届けてくれる『リーロイ!』。日本の配給会社からも興味の声があがっているとのことなので、本作が日本の劇場にお目見えする日もそう遠くはなさそうだ。

「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
《text:cinemacafe.net》

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