【東京国際映画祭レポートvol.26】ノンストップな『デンジャラス・パーキング』

最新ニュース

東京国際映画祭『デンジャラス・パーキング』ピーター・ハウイット監督 記者会見
  • 東京国際映画祭『デンジャラス・パーキング』ピーター・ハウイット監督 記者会見
『スライディング・ドア』のピーター・ハウイット監督が手がけた最新作『デンジャラス・パーキング』。10月26日(金)、コンペティション部門での上映がワールド・プレミアとなった本作の記者会見が行われ、監督と主演を務めたピーター・ハウイット、アソシエイト・プロデューサーのジャンマリオ・フェレッティが出席した。

ピーターは脚本、監督、出演と、作品の重要な部分全てに直接関わった。なんと脚本は5日間で書ききったという。そこまで彼をかきたてたものは何かと聞くと——「2003年の4月末、『Laws of Attraction』(原題)という映画が興行的に失敗して、“どうでもいいや”と人ごとのように思っている自分がいたんだ。そんなとき原作『デンジャラス・パーキング』を見つけて。とてもリアルで、いまの自分にとって大切な、本能的で生々しいことが書かれていた。そして僕はその本を飛行機の中で読んで、途中に“ここから始まる”と書いたメモを入れておいたんだ。時系列がバラバラで映画化は難しいと思っていたけど、飛行機を降りてからすぐに、僕はそのメモを入れたページからタイピングを始めた。そうしたらいきなり30枚になって。すごく楽しかった。そして5日間で脚本を書き終えたんだ」。

また、製作・主演に至るまでのエピソードも明かしてくれた。「この作品は本当に低予算で作った映画。スタッフやキャストのギャラは、まだ支払われていないんだ。それに、ノア(主人公)は、僕じゃなくて別の俳優に決まっていた。でも彼の気持ちが変わって断られてしまって。撮影まで3週間となり、俳優探しに悩んでいたら、僕をよく知っている友人や家族が言ったんだ。『あなたノアに似ているじゃない! あなたがやりなさいよ』と。僕は35,000年くらい前に俳優をやったことがあったから(笑)、やることにした。もう3週間しかなかったから演技について心配したりする時間はなかったよ。考える時間もなかったし」。さらにノアという人物を演じるにあたっては「良い人ではないね。すごく自虐的で快楽的、自己中心的だし嫌な奴。ちょっとおかしくて、一緒にいて心地がいい人ではないけど、実は、僕も同じで。だから自分に正直に演じたんだ」と語ってくれた。

会見の始めから「昨日の午後着いたんだけど、夏かと思った!」とジョークで飛ばし、記者に笑いを届けてくれたピーター。自他ともに、『デンジャラス・パーキング』の主人公・ノアと似ていると認める本作が日本で公開されることを祈りたい。

「東京国際映画祭特集」
http://blog.cinemacafe.net/tiff2007/
《text:cinemacafe.net》

関連ニュース

今、あなたにオススメ
Recommended by

特集

page top