ピーターは脚本、監督、出演と、作品の重要な部分全てに直接関わった。なんと脚本は5日間で書ききったという。そこまで彼をかきたてたものは何かと聞くと——「2003年の4月末、『Laws of Attraction』(原題)という映画が興行的に失敗して、“どうでもいいや”と人ごとのように思っている自分がいたんだ。そんなとき原作『デンジャラス・パーキング』を見つけて。とてもリアルで、いまの自分にとって大切な、本能的で生々しいことが書かれていた。そして僕はその本を飛行機の中で読んで、途中に“ここから始まる”と書いたメモを入れておいたんだ。時系列がバラバラで映画化は難しいと思っていたけど、飛行機を降りてからすぐに、僕はそのメモを入れたページからタイピングを始めた。そうしたらいきなり30枚になって。すごく楽しかった。そして5日間で脚本を書き終えたんだ」。