岩井俊二×北川悦吏子によるラブストーリーも 東映、多彩なラインナップを発表

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東映ラインナップ発表会にて
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1月30日(月)、映画配給会社・東映の2012年のラインナップ発表会が都内で行われ、和泉聖治監督や山下敦弘監督ら注目作品の監督やプロデューサーが集結し、それぞれの作品のテーマや想いを語った。

冒頭の挨拶を務めた東映 社長取締役社長・岡田裕介氏は、昨年度の国内映画の興行成績で唯一、同社が前年度を上回る成績を残したことに触れつつ、今年は「『はやぶさ』から『北のカナリアたち』と、鳥ばっかり飛ばしているので、もう一羽くらい鳥を飛ばさなきゃいけない」と良作揃いのラインナップに自信を見せた。さらに、「一昨日、木村大作監督と『アンゲロプロスに捧ぐ』という作品を作りたいと話しました。商業的な映画だけでなく、芸術的な映画も作っていきたい」と新たな野望も語った。

今年は先述の2作を含む約20作品が公開されるが、まず先陣を切って紹介されたのはJAXAバックアップのもと製作された感動超大作『はやぶさ 遥かなる帰還』。数々の東映作品の助監督を務め、本作が念願の東映作品での監督作となった瀧本智行監督は「多くの先輩からいろんなことを学んだ、そういうタテの流れの中でいま自分は映画を作っている。自分の映画人生と、はやぶさの人から人へと伝わってきた部分が重なりました。この作品には“継承”というテーマを込めました」と本作に賭ける思いを語り、「淡々とした映画の奥に込められた人々の熱い想いが伝わる、低温やけどをするような映画になりました」とアピールした。

昨年は震災の影響もあり、映画業界にも暗い影を落としたが、今年はそれを乗り越えるような、前向きで明るい気持ちにさせてくれる作品が目立った。昨年12月に逝去された森田芳光監督の遺作となった『僕達急行 A列車で行こう』は当初の公開時期が延期となり3月に公開されるが、その理由として「長い冬が明けて春が訪れるように、トンネルを抜けて明るい未来が訪れる」という製作陣の思いがあったことが語られ、監督が本作に込めた、現代に生きる若者への“ラストエール”がプロデューサーの口から語られた。

震災後の岩手で撮影された『HOME 愛しの座敷わらし』を紹介した和泉聖治監督は、「見た人に幸せを運ぶ座敷わらしと同じように、この映画を観た人が幸せを感じ取ってくれたら嬉しい」とコメント。また、話題の芥川賞受賞作を映画化した『苦役列車』の山下敦弘監督は、「主人公の北町というキャラクターは、家族が離散したり日雇い労働をしてる男の子で暗い印象だが、原作のように笑える、逆に元気をもらえる映画になったと思う」とアピールした。本作でAKB48の前田敦子をヒロインに抜擢した山下監督だが、「(監督のファンである前田さんに)『本物だ』と言われて舞い上がってしまった」と鼻の下を伸ばしながら初対面の様子をふり返った。

ホームドラマやコメディ色のある作品の一方で、東映らしい、骨太で男気ある作品も健在。名作コミックを映画化した『愛と誠』の三池崇史監督からは映像メッセージが届いたが、「日本映画の元気は東映のヒット作から、というのは国策」と口火を切るや「男も女も平等。男も女も加減しない、性別を超えたガチ勝負」と本作の見どころをアピールした。また、『莫逆家族 バクギャクファミーリア』で三十路を超えた元暴走族たちの闘いを描いた熊切和嘉監督は、「過去に囚われて、そこから脱却しようと必死にあがく人間の本質が垣間見えたら」と作品に込めた思いを語った。

さらに、この日新たに発表された作品群の中で異彩を放っていたのが、岩井俊二プロデュース北川悦吏子監督・脚本という強力タッグが贈るラブストーリー『新しい靴を買わなくちゃ』。全編パリで撮影されるという本作は、パリで偶然出会った男女の3日間を描いたラブストーリーという以外、キャストも詳細もベールに包まれたまま。果たしてこの注目のラブストーリーを演じるのは?

そして、現在撮影進行中の超大作『北のカナリアたち』からは、雄大な自然の厳しい寒さの中での撮影や、主演の吉永小百合を中心に結束するキャスト陣の様子が明かされた。

このほかにも、『プリキュアオールスターズ Newstage みらいのともだち』『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』など東映の人気シリーズ最新作、野沢雅子×北大路欣也という大御所が声優を務める『アシュラ』、さらに3年ぶりとなる劇場版最新作『ワンピース フィルム』(仮題)などの注目アニメ作品の数々も発表された。パワフルなラインナップで今年の日本映画界を盛り上げることを願いたい。
《text:cinemacafe.net》

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