人間以上にバトル過熱化? 巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち

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注目される名犬たち(左から)『アーティスト』アギー、『人生はビギナーズ』コスモ、『ヒューゴの不思議な発明』ブラッキー -(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm -(C) 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved. -(C) 2011 Paramount Pictures C
  • 注目される名犬たち(左から)『アーティスト』アギー、『人生はビギナーズ』コスモ、『ヒューゴの不思議な発明』ブラッキー -(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm -(C) 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved. -(C) 2011 Paramount Pictures C
  • 本年度ゴールデン・グローブ賞授賞式に出席したアギー -(C) Photoshot/AFLO
  • 『人生はビギナーズ』 -(C) 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
  • 『戦火の馬』 -(C) Dream Works Ⅱ Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
  • コスモ(ジャックラッセルテリア/『人生はビギナーズ』) -(C) 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.
  • アギー(ジャックラッセルテリア/『アーティスト』) -(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
  • ブラッキー(ドーベルマン/『ヒューゴの不思議な発明』) -(C) 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
  • ハンマー(チワワ/『ヤング≒アダルト』) -(C) 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.
2月26日(現地時間)に発表される本年度アカデミー賞における栄冠のゆくえが注目される中、授賞の対象である人間のみならず、スクリーンの中で時に人間以上の存在感を発揮する“犬”たちに熱い視線が集まっているのはご存知だろうか? もしも、アカデミー賞に“犬部門”ないしは“動物部門”があるとしたら…。混戦を見せる本年度のアカデミー賞ノミネート作品から、名演技を見せる注目の“役者”たちを一挙ご紹介!

まず“犬部門”で一騎打ちのバトルが予想されるのが、共に可愛すぎるジャックラッセルテリアの2匹。ノミネートNo.1は、これまでの映画賞レースで目覚ましい快進撃を見せてきた『アーティスト』に出演するアギー(写真右上)だ。サイレント映画の大スターである主人公・ジョージの愛犬として登場するのだが、やがて時代の波に押され、過去のスターとなってしまうジョージを支え、さらには火事場から彼を助けるというヒーロー的な演技を見せている。その名演技は昨年のカンヌ国際映画祭で上映されるや否や、瞬く間に話題となり、アギーは優秀な演技を披露した犬に贈られる「パルム・ドッグ賞」を見事獲得。先日のゴールデン・グローブ賞のレッドカーペットでは、“PALM DOG”と記された首輪をつけて堂々と歩く姿が目撃された。本作はモノクロのサイレント映画であるが、主人公たちをも喰うほどの躍動感と愛らしさで、主演“犬”賞最有力?

そんなアギーに待ったをかけるのが、『人生はビギナーズ』の第二の主役とも言うべき、同じくジャックラッセルテリアのコスモだ。アギーがサイレント映画で魅せるなら、こちらは(字幕で)数々の名言を繰り出す、何とも聡明な名犬だ。人間関係に対して不器用な38歳独身の主人公・オリヴァー(ユアン・マクレガー)の愛犬・アーサーは、彼にそっと寄り添い、大事な場面でウィットに富んだセリフを放つのだが、そのあまりの愛くるしさに共演のユアンは撮影が終了した後にプライベートでも犬を飼い始めたほどだとか。

自身の父親との物語を基に描いたマイケル・ミルズ監督は、実際に父親の飼っていたジャックラッセルテリアと過ごしたことがあるという経験から、10匹ほどの犬をオーディションし「ちゃんと人の目を見て話を聞く、落ち着きがあって老練な魂を持った犬だと思った」とコスモに惚れこみ、アーサー役に抜擢したそう。コスモに惚れこんでいるのは彼らのみならず、本年度のオスカー助演男優賞の最有力候補である82歳の名優、クリストファー・プラマーに至っては「僕たちの犬の方がアギーよりももっと人間的でもっとプロフェッショナルだよ!」と、『アーティスト』のアギーに対して対抗心を燃やしている。「Newsweek」誌主催で行われたオスカー・ラウンドテーブルでは、アギーとの写真撮影を拒否し、「『人生はビギナーズ』ではもっといい犬がいるからね(笑)」と宣戦布告するほど。名優からの全面バックアップを受け、コスモの逆転劇なるか?

さらに、ダークホースとして頭角を現すのは、オスカー最多ノミネートを果たしたマーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』のヒールとして登場する、ドーベルマンのブラッキー。サシャ・バロン・コーエン扮する駅の公安官に従う警備犬であり、駅に住む主人公・ヒューゴを脅かす存在として暗躍する。先日発表された、映画やTVで活躍した犬に捧げられる第1回「Golden Collar Awards」のノミネートではまさかの落選となってしまったブラッキーなのだが、この結果に立腹し、「L.A.Times」に異論の投稿を寄せたのがスコセッシ監督。もてはやされてばかりのアギーに対して、「ジャックラッセルテリアは小さくて可愛い。だけど、ドーベルマンは強くてカッコイイ。もっと言えば、アギーは主人公を助ける心優しいマスコットだけど、ブラッキーは警備犬役として妥協を許さない演技を見せている」と持論を展開するや「私は、観客の心情にあえて挑戦的なブラッキーのことを誇りに思う」とブラッキーに対する称賛を惜しまない。

そんなブラッキーの代わりに、アギー&コスモと共に「Golden Collar Awards」にノミネートされたのは、『ヤング≒アダルト』に登場するドルチェ役、チワワのハンマー。アカデミー賞では予想外のノミネートならずとなった本作だが、こちらのハンマーは主演女優のシャーリーズ・セロンを前にしても動じない堂々の助演ぶりを見せている。40代手前にして過去の栄光にすがる“崖っぷち”の主人公・メイビスと対照的な可愛らしさで、ユーモアを加えている。また、『50/50 フィフティ・フィフティ』でジョセフ・ゴードン=レヴィットといい空気感を醸し出している大型犬、スケルター役のデンバーも同賞にノミネートを果たしている。こちらの受賞結果は2月13日(現地時間)に発表。

もはや人間以上に過熱している模様のこの“犬”バトル。もちろん犬だけでなく、戦場を駆け抜ける姿が感動を誘う、馬のジョーイ(『戦火の馬』)や、カリスマ的なかっこよさを見せつける『長ぐつをはいたネコ』の主人公・プスやカメレオンのランゴ(『ランゴ』)など、オスカーノミネート作品を“動物”視点で見渡せば、名優ばかり。あなたはどの名優に一票を投じる?
《text:cinemacafe.net》

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