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いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表 『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?

第84回アカデミー賞の候補が24日(現地時間)にロサンゼルスで発表され、マーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』が作品賞、監督賞を含む最多11部門のノミネート、次いで『アーティスト』が10部門ノミネートを果たした。

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『ヒューゴの不思議な発明』 -(C) 2011 Paramount Pictures Corporation.  All rights reserved.
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  • 『ヒューゴの不思議な発明』 -(C) 2011 Paramount Pictures Corporation.  All rights reserved.
  • 『アーティスト』 -(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France  3 Cinema - Jouror Productions - uFilm
  • 『マリリン 7日間の恋』 -(C) 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
第84回アカデミー賞の候補が24日(現地時間)にロサンゼルスで発表され、マーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』が作品賞、監督賞を含む最多11部門のノミネート、次いで『アーティスト』が10部門ノミネートを果たした。

これまでの映画賞レース前哨戦で圧倒的な強さを見せてきたのは、フランス発の白黒サイレント映画『アーティスト』。先日発表されたゴールデン・グローブ賞では作品賞を含む最多の3冠を獲得、続くPGA賞(全米製作者組合賞)でも作品賞を見事受賞し、世界の映画賞で70部門受賞、175ノミネート(1月19日現在)という快進撃を見せてきた。本作がアカデミー賞本番で作品賞を獲得すれば、サイレント映画が作品賞を受賞するのは第1回アカデミー賞受賞作『つばさ』以来の快挙、さらにフランス映画としては史上初の快挙となる。そして、ここに来て本作に立ちはだかるのは、巨匠マーティン・スコセッシ初の3Dファンタジー作品『ヒューゴの不思議な発明』。ゴールデン・グローブ賞では最優秀監督賞を受賞したほか、映画賞レースでのノミネート数は113部門、受賞は28部門にものぼる。本作が作品賞を受賞すれば、こちらも3D作品としては初の快挙を果たすこととなる。さらに、授賞式直前の2月中旬にスコセッシ監督が5年ぶりに来日することも急遽決定! オスカー受賞への意気込みについても注目が集まる。1部門の差で圧倒的な強さを見せる二作の一騎打ちとなるのか? ちなみに、作品賞は昨年の10本から1本減って9本のノミネートとなった。

主演男優賞では、ゴールデン・グローブ賞を獲得したジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』)は当然のことながら(?)候補入り。初の主演男優賞獲得に加え、脚色賞にノミネートされた自身の監督作『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』でのW受賞を狙う。さらに、ブラッド・ピット(『マネーボール』)にゲイリー・オールドマン(『裏切りのサーカス』)という錚々たる顔ぶれが並ぶ。オスカー候補有力とされていたレオナルド・ディカプリオは残念ながら悲願のオスカー獲得ならずとなった。ほかには、ジャン・デュジャルダン (『アーティスト』)とデミアン・ビシール(『A Better Life』<原題>)が候補入りした。

また、授賞式の華である主演女優賞は、演技派女優がバッティング! 英国初の女性首相マーガレット・サッチャーをそっくりに演じたメリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)に、伝説のスター、マリリン・モンローを華麗に演じたミシェル・ウィリアムズ(『マリリン 7日間の恋』)の一騎打ちとなるか? さらに、グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』)、ヴィオラ・デイヴィス(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』)、ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)というベテラン勢から注目の新進女優からも目が離せない。ルーニー・マーラは来週、来日も予定している。

助演男優賞には、『人生はビギナーズ』の演技で各映画賞を総なめにしているクリストファー・プラマーに加え、ケネス・ブラナー(『マリリン 7日間の恋』)、マックス・フォン・シド(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)などの名優たちの顔ぶれが目立つ。さらに助演女優賞は、『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』からジェシカ・チャステインとヴィオラ・デイヴィスの2名が候補入りしている。ノミネートされた女優陣は、これから晴れ舞台に向けてのドレス探しに大忙し?

そして、監督賞には『ヒューゴの不思議な発明』で一歩リードしている巨匠マーティン・スコセッシ監督を始め、ウディ・アレン(『ミッドナイト・イン・パリ』<原題>)、テレンス・マリック(『ツリー・オブ・ライフ』)と個性派監督が並び、こちらも混戦を極めそうな様子。作品賞にノミネートされた『戦火の馬』のスティーヴン・スピルバーグは候補入りならずとなった。

さらに、外国語映画賞ではゴールデン・グローブ賞で受賞し、オスカー有力視されているイランの『別離』が順当に候補入り。長編アニメ賞では、オスカー常連のディズニー・ピクサー作品の顔がなく、『長ぐつをはいたネコ』『カンフー・パンダ2』『ランゴ』とドリームワークス3作品がずらりと並んだ。

トム・ハンクス&サンドラ・ブロック競演の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』やブラッド・ピット主演の『ツリー・オブ・ライフ』など、前哨戦であるゴールデン・グローブ賞とはまた異なる作品も主要部門に参戦し、今年も混戦を極めそうなアカデミー賞。当日、栄誉を手にするのは果たして? 発表と授賞式は2月26日(現地時間)にコダック・シアターで行われる。

第84回アカデミー賞主要ノミネーション

■作品賞
『アーティスト』
『ファミリー・ツリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
『ヒューゴの不思議な発明』
『ミッドナイト・イン・パリ』(原題)
『マネーボール』
『ツリー・オブ・ライフ』
『戦火の馬』

■監督賞
ウディ・アレン(『ミッドナイト・イン・パリ』<原題>)
ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』
アレクサンダー・ペイン(『ファミリー・ツリー』
テレンス・マリック(『ツリー・オブ・ライフ』
マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』

■主演男優賞
ジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』
ブラッド・ピット(『マネーボール』
ジャン・デュジャルダン (『アーティスト』
ゲイリー・オールドマン(『裏切りのサーカス』
デミアン・ビシール(『A Better Life』<原題>)

■主演女優賞
グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』
ヴィオラ・デイヴィス(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』
メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
ミシェル・ウィリアムズ(『マリリン 7日間の恋』

■助演男優賞
ケネス・ブラナー(『マリリン 7日間の恋』
ジョナ・ヒル(『マネーボール』
ニック・ノルティ(『Warrior』<原題>)
クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』
マックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

■助演女優賞
ベレニス・ベジョ(『アーティスト』
ジェシカ・チャステイン(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
メリッサ・マッカーシー(『Bridesmaids』<原題>)
ジャネット・マクティア(『アルバート・ノッブス』
オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』

■オリジナル脚本賞
『アーティスト』
『Bridesmaids』(原題)
『Margin Call』(原題)
『ミッドナイト・イン・パリ』(原題)
『別離』

■脚色賞
『ファミリー・ツリー』『ヒューゴの不思議な発明』
『マネーボール』
『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』
『裏切りのサーカス』

■長編アニメ映画賞
『Une vie de chat』(原題)
『Chico & Rita』(原題)
『長ぐつをはいたネコ』
『カンフー・パンダ2』
『ランゴ』

■外国語作品賞
『別離』(イラン)
『Bullhead』(英題/ベルギー)
『Monsieur Lazhar』(原題/カナダ)
『In Darkness』(原題/ドイツ)
『Footnote』(英題/イスラエル)
《シネマカフェ編集部》

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